資格図鑑

回  【IT系:プログラミング編】〜 C? Java? それともXML? 〜

 情報システムやその構築技術の高度化により、IT業界は深刻な技術者不足に悩まされ、技術者はまさに“引く手あまたの存在”となっている。そして、その中でも特にソフトウェア開発に不可欠なプログラム言語を操るプログラマーは需要があり、企業からの注目度も非常に高いと言われる。

 こういった事情をふまえ、今回は「プログラミング編」と称し、BASIC 、C 、C++ 、COBOL 、FORTRAN、Java 、Perl、Python、Ruby、SQL、XML…など数多あるプログラミング言語の中から、心強い資格を有するものを選び紹介する。

 「最先端の仕事」や「次世代の仕事」をしたいという方も、SEに欠かせない基礎的な知識や経験をプログラマーの仕事を通して身につけたいという方も、職人系のプログラマーを目指す方も、実現のために、まずは下記で紹介する資格のいずれかを取得してみてはいかがだろうか。

資格図鑑 IT系:プログラミングイメージ
Javaプログラミング能力検定
Javaに関する基本知識を有し、オブジェクト指向に基づくアプリケーションプログラムなどを作成できる能力を認定する当資格は、システム・ネットワークエンジニアが作成したシステム開発仕様書に基づき、Webサーバ構築、Web系アプリケーションシステム(ネットワーク系、音楽配信などのエンターテイメント系、商品管理データベースなど)の開発を主な業務とする。通信会社、Webコンテンツ制作会社、アミューズメント関連企業などでさまざまな表現が駆使される現在、OSに依存しないJavaの技術は重要視されている。 Javaに習熟したプログラマは、「Javaプログラマ」と別の呼称も持つほどに知名度は高く、求人案件も非常に多いが、就職に有利にするには最低2級以上、+αでサン認定Javaなどの資格も取得しておきたい。
試験内容
※1級の場合
2問(150分) 実技試験(パソコン使用)…事前に公開しているテーマプログラム(1500行程度)に対する仕様変更、仕様追加に対応したプログラム作成(コーディング・入力・コンパイル・デバック含む)、および変更仕様書の作成。
ポイント
包括的な内容を含む「入門書」から入り、ジャンル・テーマに特化した「雑誌」で学び、理解が深まったところで「副読本」で実習するというように、いくつかの媒体の長所を生かして相互扶助的に学習していくことをおすすめする。
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取得者コメント
この業界に入る前、専門学校に通い1級を取得しました。システムの開発要員として単なる「頭数」ではない立場で業務にあたる際、効率的に仕事を進められている実感があります。
(ソフトウェア開発・26歳・男性)
社内では、プログラミング言語に関しては知識があって当然、あとはセンスと経験がどれだけあるかというような見識があるので、勉強ついでに2級を取得しました(させられました)。
(ITベンダ・28歳・男性)
C言語プログラマー能力認定
C言語を使って、簡潔かつ効果的にプログラム(言語処理、ユーティリティー)を作成する能力を認定する当資格は、UNIXワークステーションが企業の大規模なシステムで普及したことによって、ニーズは着実に高まっている。PGやSEとしてのプログラミング能力を、C言語を使いこなすシステム開発者として客観的に証明できるので、IT業界での就職・転職では力を発揮するだろう。レベル設定としては、3級はC言語の関連技についてその用語・概念を理解し、C言語を標準仕様に基づき、簡単なプログラムを作成できるレベル、2級はC言語の関連技術についてその用語、概念を理解し、C言語を標準仕様に基き、小規模のプログラム(500行程度)を適切に作成できるレベル、1級は応用プログラムを作成でき、使用しているOSについて理解しているレベルが求められる。
試験内容
※1級の場合
3問中2問選択(150分)
実技試験(パソコン使用)…事前に公開しているテーマプログラム(1500行程度)に対する仕様変更、仕様追加に対応したプログラム作成(コーディング・入力・コンパイル・デバック含む)、および変更仕様書の作成。
ポイント
1級ならたいていの企業で認められるが、この資格の取得が就職に直結するとは言いがたいので、就職に生かすには最低でも2級以上は欲しいところ。また、「基本情報処理技術者」を目標に設定する方は、“腕試し”として受験してみるのもいいだろう。
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エンジニアという職業は、実務経験こそが重視されるものではありますが、C言語でのプログラミングは開発とも切り離せないものなので、興味ついでに勉強して取得しましたね。
(ゲーム会社・33歳・男性)
短大を卒業後、元々、パソコンをいじるのが好きだったこともあり、「手に職を」という発想からまず2級を取得しました。現在はコーディング作業を主としたWebデザイナーをしています。
(Webデザイナー・25歳・女性)
XMLマスター プロフェッショナル
XML技術者認定制度の「XMLマスター」は、不足しがちなXML技術者を育成するために平成13年にスタートしたが、マルチプロトコル、マルチプラットフォームでのデータ交換に適したフォーマットとして、BtoBやEAIなどの分野においてここ数年で急速に普及したと言える。また、「常に時代が必要とする技術者認定」で在り続けること、「実践的なSEの育成」に役立つこと、「真の実力の判定」基準となる試験であることという3つのポリシーを根底に置き、プログラマーを啓蒙してきたという背景も見逃せない。現在、「XMLマスター」取得者は1万名を超え、XMLはオフィス製品のデフォルトフォーマットになると決まっていることから、これからの時代に最も必要とされるIT資格のひとつとしてますます評価が上がっていることだろう。
試験内容
※「プロフェッショナル V2試験」の場合
40問(90分)セクション1:DOM/SAX  セクション2:DOM/SAXプログラミングセクション3:XSLTセクション4:XML Schema  セクション5:XML処理システム構築技術
セクション6:XML要素技術の活用
ポイント
プロフェッショナル V2試験は、合格ラインが80%と厳しく設定されているので、90分という試験時間をどのように配分するかをシミュレートしておくことが重要となる。最終セクションにおけるサンプルシステムの構築に十分な時間を割くことができれば、合格は見えてくるだろう。
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取得者コメント
資格手当が目当てで取得したものの、XMLデータベースを使用してJAVAを開発するプロジェクトに携わたことで、取得のためにした勉強がかなり役立ったと実感しました。
(フリーエンジニア・35歳・男性)
「プロフェッショナル」試験は実践向きでかなり難しかったですね。DOM/SAX、XSLT、XmlSchemaに関しては、知識よりも実際に動作を確認しておくことが大切だと思います。
(SIer・29歳・男性)
その他の注目資格!

 まず、注目したいのがサン認定Javaプログラマ(SJC−P)。当資格は、Webアプリケーション開発などで高いニーズを誇るJavaの包括的知識や技術的知識の証明となる。また、SJC-Pはいわばサン認定の登竜門的な位置づけの資格で、他にSJC-D、SJC-WC、SJC-BC、SJC-EAという上位資格がある。
 もうひとつ、Visual Basic(R)プログラミング能力認定にも注目したい。試験は1〜3級があり、2・3級では、プログラミングに必要な技能が知識問題・実技問題で問われる。1級は実技試験のみで、プログラム制作指示書に従い、Windowsプログラムを作成することに関して高い能力が問われる。
 プログラマーの資格は、国家資格の基本情報技術者をはじめ、Javaプログラミング能力検定のようなベンダ系や、XMLマスターのような非ベンダ系など、キャリアパスに従って取得できるように構成されている。知識・スキルに合わせて取得し、着実にキャリアを底上げしたいところだ。

「プログラマー系資格」を活かして転職する! 

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