資格図鑑

第8回  【医療・美容系:Beauty編】  〜 美的センスを磨いてキャリアアップ! 〜

 数ある資格の中で、まさに「手に職」の王道と言えるのが美容系。ただ、一昔前にはいわゆる“カリスマ美容師”が一世を風靡し、人気の美容師やスタイリストはタレント並みの扱いを受けたりするなど、美容業界は華のあるイメージが強まり、一部の求職者たちの羨望の的となった。

 また、美や健康への関心の高まりや高齢化社会の進展にともない、市場規模も確実に成長し続けているエステティック業界、ネイルサロンに男性客が訪れるようになり、希望職業ランキングに入るようになったことで、マーケットの拡大が期待されるネイル業界なども、同様の評価を得つつある。

 一見派手な仕事と思われがちな美容業界。だが、本質的にはセンスとともに地道な努力や下積みが物を言う世界でもある。ぜひとも、アートとテクニックとパッションを併せ持つ“美容人”として活躍していただきたい。

資格図鑑 美容系:Beauty編イメージ
美容師
平成12年に美容師法が改正され、養成施設への入学資格が中卒から高卒へとレベルアップした(通信教育・夜間に限っては中卒も可)。美容師になるためには、2年制の美容学校を卒業後(もしくは通信教育3年)、認定試験に合格しなければならない。また、美容師の免許を受けた後、3年以上の実務経験を積むと、管理美容師の資格にステップアップするが、これは2人以上美容院をオープンさせるときに必要となるものだ。美容師は顧客ニーズに合わせてパーマ・ウェーブ・カットなどで容姿を美しくすることが仕事であり、メイク・スキンケア・ネイルケア・エステなどトータルな美容に関する知識と技術が要求される。ヘアメイク、ヘアデザイナーへステップアップすることで、ファッション業界・芸能界・出版業界など幅広い業界で活躍することが可能となる、夢のある資格と言える。
試験内容
実技試験(45分): 美容の基礎的技術(第1課題…オールウェーブセッティング 第2課題…カッティング) 美容を行う場合の衛生上の取扱
筆記試験(100分): 1、関係法規・制度 2、衛生管理 3、美容保健 4、美容の物理・化学 5、美容理論
ポイント
所定の養成機関を修了しなくてはならないため、学校選びがひとつのポイントとなる。国家試験としては難易度が高くないものの、美的センスを大いに求められる仕事なので、メイク・ネイルケア・エステなども併せて学べる施設を選択したいところだ。
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取得者コメント
美容師は、厳密に言うと専門学校に行って試験に合格してなるものではないと思います。免許を取得してからが「修行」ですし、働くサロンによって将来は変わってきますからね。
(美容師・25歳・男性)
かれこれ10年ほど前になりますか、ただただ美容師に憧れていた時期でしたね(笑) 今は、ショーモデルのヘアデザインを中心に、フリーのヘアデザイナーをしています。
(ヘアデザイナー・31歳・女性)
AEAエステティシャン認定
AEA認定エステティシャン各認定資格を取得するには、AEA認定校で所定時間数のカリキュラムを履修し(平成16年3月〜)AEA認定試験を受験し合格するか、既就職者としてAEAエステティシャン認定試験を受験し、合格する必要がある。試験は、1次〜3次試験まであり、1次は論述式の筆記試験、2次は実技試験、3次はレポート提出が課される。1次試験の合格者に対してのみ2次試験の受験資格が与えられるという仕組みだ。エステティシャンは体をキレイにし、健康を保たせる仕事であるため、専門技術はもちろんのこと皮膚科学・栄養学といった専門知識も必要となる。日本エステティック協会認定エステティシャンは、エステティシャンのプロとしての能力を証明でき、美容院・化粧品会社・エステティックサロンなどから高い評価を得られる資格と言える。
試験内容
1次−筆記(90分): マークシート(四択式 100 問)、論述(20 問)
2次−実技: フェイシャルボディ、ワックス脱毛、メイクアップ、ネイルケアなど
3次−レポート: ケースヒストリー
ポイント
資格制定の概念上、受験者のほとんどが現職エステティシャンであるため、取得は実務経験の豊富さにかかっているといっても過言ではない。また、第8回の筆記試験から旧問題集と新問題集どちらかを選択するシステムになったことには注意したい。
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取得者コメント
独立のタイミングに合わせて、インターナショナルエステティシャン資格をステップアップ受験しました。この世界で生きていくつもりなら、取っておきたい資格ではないでしょうか。
(エステ店経営・36歳・女性)
以前は化粧品販売をしていましたが、エステ業界で働きたいと思い、この資格を取得しました。まだ見習いみたいなものですが、いずれはフェイシャルのエキスパートになりたいです。
(エステティシャン・24歳・女性)
IBF国際メイクアップアーティスト認定
IBF(国際美容連盟)は、ニューヨークと東京に拠点を持ち、国際的に活動している団体であるが、当認定はこのIBFが平成15年4月から行っている。試験では、スキンケアやベースメイク、目・鼻・口周りの基礎的なメイクテクニックの他に、女性の好み、TPOに合わせたテーマのあるメイク技術が問われる。資格取得後は、化粧品メーカーや化粧品販売店、美容学校講師やインストラクター、ジャーナリストとしてフリーとして働くことも可能となる。 それぞれの女性に最適なメイクを施すことにより当人が一番輝ける表情を引き出すのが、メイクアップアーティストの仕事であり、プロの腕はその“引き出し具合”で決まってくる。女優やタレントをはじめ一般客にもメイクアップサービスが普及している現在、メイクアップアーティストの需要はますます増えていくだろう。
試験内容
・筆記試験(60分): 穴埋め問題や色鉛筆を使ったデッサン問題など
・実技試験(60分): 特定のテーマに基づいたフルメイクをモデルに施し、段階ごとにチェックポイントを設けて採点する試験
ポイント
実技の際にフルメイクを施すため「モデル同伴」が義務付けられるが、この対象者と普段から密にコミュニケーションをとり、じっくりと練習を重ねておくのがベスト。筆記に関しては、デッサン問題が出るので描写することにも慣れておきたいところだ。
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取得者コメント
プロとしてメイクを学ぶということだけでなく、IBF正会員になることで様々な仕事ができる可能性がでてくるのが魅力ですね。フリーランスでやっていくのは難しいですから。
(メイク・25歳・女性)
元々女性ファッション誌で長いことスタイリストをしていたのですが、個人的にコスメに強いこだわりがあって、メイクも勉強しようかなと。業界での仕事の幅も広がりますしね。
(スタイリスト・35歳・女性)
その他の注目資格!

 まず、注目したいのがネイリスト技能検定。ネイリストは、爪や指先を美しく健康に保つためのプロフェッショナル。ネイルケアの他に、エクステンション・アートなども行う。日本では平成9年に資格制度がスタートしたが、試験は1〜3級に分かれ、3級は基礎技術のみの初心者レベル、1級はアメリカの試験と同等以上の知識・技能が審査される。
 もうひとつ、CIDESCOインターナショナルディプロマにも注目したい。世界31ヵ国で行なわれているエステティシャンのプロを認定する国際ライセンスで、エステ業界では抜群の知名度を誇る。取得することで、海外勤務・サロン開業・スクールの講師など、さまざまな夢の実現につながる魅力的な資格だ。
 美容系資格は、指定養成機関・専門スクール・通信教育を通して受験資格を得るものがほとんどであり、キャリアビジョンによってスクール選びをするのがポイントになる。資格取得がゴールではなく、その先にある“なりたい自分”を見据えてみてはいかがだろうか。

「美容系資格」を活かして転職する!

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