資格図鑑

第10回  【コンサルタント系:営業・経営編】〜 営業マンよ、経営マインドを
抱け! 〜

 日本の会社の99%は中小企業。規制緩和やグローバル化が進み生存競争が激化する中で、業務の効率化や経費削減など、経営整備を急務とする企業は多い。そういった状況で、活躍を期待されているのが中小企業診断士だが、平成12年に「中小企業指導法」が「中小企業支援法」に改正されてからは、整備に悩む企業だけではなく、ベンチャー企業を含む中小企業全般の支援を行う貴重な人材になっている。

 また、近年では情報技術なくして会社経営・ビジネスは成り立たないという新常識をふまえ、経営者に対して的確なアドバイスをし、経営に役立つIT投資を推進していく専門家であるITコーディネー夕も台頭した。

 経営者は、氾濫する情報をどのように生かし、資源をどう配分し投資していくかを悩んでいる。もはや、営業マンとはいえども、セールススキルだけではニーズに応えきれない。ぜひ、“経営マインド”を持ち合わせた営業マンを目指していただきたい。

コンサルタント系:営業・経営編イメージ
中小企業診断士 (国家)
経営コンサルタントに関する唯一の国家資格である中小企業診断士は、経済のグローバル化が進み企業に変化の波が押し寄せる状況下で、総合的な営業力を持つ人材を認定するものとして大いに注目されている。また、平成18年4月より制度が一部見直されたことで、「難関度」が緩和され、さらに人気国家資格としての立場を磐石のものにしたと言える。当資格は、中小企業に融資を行っている金融機関に診断士の設置を奨励するという国の構想を受け、ニーズがますます高まっている。現在、資格を取得して独立開業を果たしたのは取得者の2割程度だが、その割合は今後増加していくものと思われる。顧客へよりよい提案を行うための知識を求める営業担当者として、また独立志向のコンサルタントとしてなど、様々なキャリアプランに応えうる機能的な資格が、この中小企業診断士だ。
試験内容
第1次試験… 【1日目】:1、経済学・経済政策(60分) 2、財務・会計(60分)3、企業経営理論(90分) 4、運営管理〔オペレーション・マネジメント〕 (90分) 【2日目】:5、経営法務(60分) 6、経営情報システム(60分) 7、中小企業経営・中小企業政策(90分)
第2次試験… 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I〜IV(320分)【筆記】各設問15〜200文字程度の記述式 【口述】筆記をもとに4〜5問出題10分程度の面接
ポイント
2次試験の改正内容に注目したい。つまりは、「中小企業の診断及び助言に関する実務の事例・助言に関する能力」に、1次から削除された新規事業開発と助言理論が加わること、そして「登録養成課程」というサブルートが誕生したことをチェックすべし。
問い合わせ・ホームページ
使える度チェック
取得者コメント
受験勉強の方法を色々と考えた結果、「eラーニング」を選択して学びました。Web講座は、生活リズムに合わせて好きな時間に講義を受けられるイメージなのでオススメですね。
(証券会社・32歳・男性)
私は専門学校での学習を選びましたが、そこで配布される練習問題の他に、財務・会計系問題集、市販の参考書を使用し、繰り返し読み解くことで「問題慣れ」に重きを置きました。
(都市銀行・27歳・男性)
セールススキル検定 (民間)
セールススキル検定は、特定のセールス理論や個人のセールス哲学に準拠しない、必要最小限の「7つのセールス・コンピテンシー群」を測定し、客観的に評価する試験。グローバル化が進む現在において、ヒューマンスキルの評価基準、能力開発の指針として有用であるとされ、年々評価を高めている資格だ。
レベルは3〜1級があり、3級は、セールスを遂行するために必要な基礎知識を有するレベル。2級は、「全体の8割を売り上げる2割の人材」に該当する実力を有するレベルで、訪問型セールス・フォローアップセールス・テレセールスに分かれる。1級では、全てのセールス・コンピテンシーを習得し、最も難易度の高いコンサルティングセールスで高業績を上げる実力を有するレベルとなっていて、合格者には「コンサルティングセールスマスター」の認定が与えられる。
試験内容
※2級(訪問型セールスマスター)の場合
筆記試験… コミュニケーション(基礎)、コミュニケーション(実践)、計画実行、モチベーション
実技試験… ビデオカメラに対する単独プレゼンテーション、提示された課題に則った第三者と対話(それぞれ制限時間5分、ビデオを送付)
ポイント
3級の取得には実務経験は必要ないが、2級、1級の取得にはそれぞれ3年、5年の実務経験が必要なので、セールススキル検定試験の資格の勉強+αとして、営業をする上で役立つ“気づき”を日頃からストックしておく必要がある。
問い合わせ・ホームページ
使える度チェック
取得者コメント
1人のセールスマンとしての実力を証明するために取得(3級)しました。それまでは感覚的でどこか漠然としていた営業スキル・知識というものが、きちんと学べた気がしますね。
(メーカ−・24歳・女性)
前職では資格取得が奨励されていて、その時期に3級、2級と順に取りました。また、今の会社に転職した際ですが、この資格を持っていたことが大きな内定要因になったと思います。
(ルートセールス・29歳・男性
ITコーディネータ (民間)
平成13年に誕生したITコーディネータ資格認定は、経営とITをつなぐ「橋渡し役」として、IT投資を支援するプロフェッショナルを育成・認定する制度で、経済産業省が支援する“IT革命の人的切り札”と呼ばれることからも分かるように、評価は非常に高い。ITコーディネータになるには、まず「ITC補試験」合格+ケース研修の修了により、ITコーディネータ補の認定を受け、その後継続学習と実務経験を積むという長期プランを練る必要がある。
具体的な業務としては、経営者とともに戦略的な業務改革プランの作成、システム構築のアドバイス、システムが稼動するまでの作業の管理・指導などが中心となる。あらゆる情報化投資に応えられるだけの専門知識と、それを使いこなす能力を認められるので、コンサルティング会社などに転職する際は有利に働くと言えるだろう。
試験内容
多肢選択式… 必須60問+選択40問(120分)
1、プロセス&プロジェクトマネジメントに関すること 2、コミュニケーションに関すること 3、モニタリング&コントロールに関すること 4、経営戦略に関すること 5、IT戦略策定に関すること 6、IT資源調達に関すること 7、IT導入に関すること 8、ITサービス活用に関すること
ケース研修… 経営戦略からITサービス活用までの一連のプロセスを体験する研修
ポイント
受験対策としては、事務局HP上でのサンプル問題や参考資料をダウンロードしてチェックすること、そして「基本問題4割、応用問題6割」という配分を考え、専門知識・思考力・判断力を計画的に鍛えていくことが挙げられるだろう。
問い合わせ・ホームページ
使える度チェック
取得者コメント
SWOT分析など、実践的なソリューションを求めていくケース研修はとても面白かったです。ただ、ITC補の資格認定を受けたその先が本当の勝負という心構えは必要でしょう。
(戦略系コンサル・29歳・男性)
研修費用が教育訓練給付制度を利用しても30万円かかるので、決心するまでにまず一苦労でしたね。ただ、先々のキャリアを考えると絶対に必要な資格だと思い頑張りました。
(ITコンサル・30歳・男性)
その他の注目資格!

 まず、注目したいのがホスピタリティ検定試験だ。当資格は、組織や社会との関わりの中でより良い対人関係を築いて自らの可能性を引き出すことを前提に置き、具体的にはビジネスの現場でセールスやクレーム対応に積極的に取り組む能力を認定する。洗練された応対を学びたい方にはうってつけと言える。
 もうひとつ、日本語コミュニケーション能力検定試験にも注目したい。サーティファイ日本語コミュニケーション能力認定委員会が実施する試験では、様々なシーンで日本語を的確に使う実践力が問われる。当資格は、日本語運用能力を評価するとともに、社会人として必要なマナーや会話力を養うことも重視するので、説得力あるプレゼンを身につけるいい訓練になるだろう。
 提案営業、コンサルティング、ソリューション営業には、共通して問題把握力・コンセプトメイク力・関係構築力などが必要となるが、いずれかの資格取得を目標に据えて、日々自らの営業スキル・経営マインドに磨きをかけていってはいかがだろうか。

「営業・経営系」資格を活かして転職する! 

転職に使える!資格図鑑 目次

ソーシャルブックマークに登録 このページをYahoo!ブックマークに登録 このページをdel.icio.usに追加

▲ページのトップへ