あの仕事のリアルに迫る…人気職種シミュレーション イメージ

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広報イメージ 広 報
  実は地味!? “企業の顔”の現実

 企業と一般社会を結ぶ窓口としての役割を担う広報の仕事。商品・サービス企業のメッセージを、広告以外のメディアを通じて情報発信する。具体的には、ニュースリリースの作成・発信、取材対応、記者会見などの業務がある。
 よく宣伝部の業務と混同されることが多いが、仕事の内容と手法はまったく異なる。たとえばある新製品が出たとしよう。宣伝部は広告代理店を使って、テレビCMや新聞広告の手配をするが、広報はこれにはタッチせず、ニュースリリースの作成や記者会見の手配を行うことになる。

仕事シミュレーション 食品メーカー広報担当・おかべさんの場合
 
POINT
 

※1
「広報担当は兼務が多い」>>

 

※2
「人脈が仕事の幅を広げる」>>

 

※3
「コミュニケーション能力」>>

 食品メーカーの広報担当になって3年目。
 実はこの会社で広報を担当するのは私が初めてです。決して大手ではない私の会社にはこれまで広報部がなく、あるとき社長が思いつきで「新商品のプレスリリースを出してみたい」と言い出しても、誰もできる人がいなかったんですよね。
 私は、当時たまたま社長室で秘書業務をやっていたので、命じられるままに初めてのプレスリリースを配信!他社を参考にしたり、必死にマスコミ各社の連絡先を調べて配信リストを作ったりしたんですが、反応は薄かったなぁ(苦笑)。それが悔しくて、その後は社長にかけあって秘書と兼務で広報業務も行っています。(※1)

 「CM撮影で芸能人に会えるの?」なんて聞かれたりしますが、よくある誤解ですね。
広告を扱う宣伝部に対して、広報は記者や編集者の方々とのお付き合いがメイン。(※2)このメディアリレーションが大切で、記事に取り上げてもらうために、日頃から良好な関係を築けるように心がけています。時にはお酒を飲みにいくこともありますが(笑)、いつも彼らの前でニコニコしていればいいわけではありません。
 会社がどのように報道されているのか、常にモニターするのも広報の仕事。もし会社に不利な記事が載ってしまった場合には、クレームを出すこともあります。

 広報という仕事は、まさに「コミュニケーション」(※3)だと感じます。担当者の失言やミスが会社の評判に傷をつけかねないので、人付き合いが苦手だと難しいかもしれませんね。役員や担当者への取材を申し込まれた場合には、各部署と折衝して、取材をセッティングすることもあり、対メディアだけでなく社内のコミュニケーションも大切です。
 会社のブランドイメージを高めるため、「きちんとやってあたり前」と思われがちで、何か変な記事が出ると「何で広報の方でうまくやらならかったんだ」と責められる理不尽さもあります。
 ほんとにイメージとは違って地道な仕事なんですよ(笑)。

天の声
株式会社プラップジャパンコミュニケーションサービス本部 プロジェクトチームプロデューサー メディアトレーナー高橋眞人さん
Profile
株式会社プラップジャパン
コミュニケーションサービス本部 
プロジェクトチーム
プロデューサー 
メディアトレーナー
高橋眞人さん
読売新聞社で記者として勤務後、PRコンサルタントとして活躍。幅広い分野のPRを手がけ、多くの国内外の企業・官公庁・政党・公共団体にPRコンサルティングや、危機対応広報コンサルティング、メディアトレーニングを提供している。
著書「宣伝費ゼロ時代の新しいPR術 低予算で商品や会社を知らしめる知恵と方法」(河出書房新社)、訳書「クチコミで動かす!―思い通りにウワサを生み出すPR術」(PHP研究所)は、広報・マーケティング関係者必読。
 
 
「PR会社で広報としてキャリアを磨く」

 PR会社は、広報的な手段を使って、企業の広報戦略の立案・コンサルティングを行ったり、広報実務を代行します。元々米国で発展したビジネスですが、近年、日本においてもそのニーズは高まっています。
 公的な機関を含め、多様な業界から依頼を受けるPR会社では、専門知識が強みになります。たとえば、メディアに関する知識を持った元記者や元編集者、特定分野の専門知識を持った元営業マンなど、様々な業界出身者がこの業界で活躍しているんですよ。
 企業の広報職に転職する人の多くは、すでに他企業で広報経験のある方です。しかし、広報未経験者が広報職に就きたい場合、まずPR会社で広報経験を積むというケースも考えられます。


広報が、会社の方針や経営トップの考え方を踏まえ、ブランドイメージを高める重要な立場にあることは疑いようもない。ただ、企業の中には広報に対する理解が薄いところもあるので要注意。広報の仕事は汎用性が高いため、ノウハウと人脈があれば、広報コンサルタントとして独立することも可能。 ポジション数が少ないため、求人は決して多くないが、マーケティングや営業職でも広報的業務を兼務する募集もある。注目されるPR会社の求人とあわせてチェックしたい。

 

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