あの仕事のリアルに迫る…人気職種シミュレーション イメージ

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海外営業 海外営業
  国際市場で通用する確かなスキルがつく

 日本国内にいて海外の市場へ向けて自社製品などの販売を担当し、出張などで海外を訪れるケースと、海外の現地法人や支社に常駐して現地で営業販売を行うケースの2パターンがあるが、前者が一般的だ。プレゼンテーションから契約の締結、その後のフォローアップなど、英語がおおむね公用語として用いられる。ビジネス英語に自信があり、国際市場で通用するスキルを磨きたいという意欲ある人材には、大きな活躍の場が用意されている。
 海外営業を行う業種は、日本企業が得意とする自動車や一般家電、デジタル家電などのメーカーや、モジュールなどを生産・販売する関連会社が中心だ。これまで日本製品は北米やヨーロッパの市場を中心にシェア拡大を続けてきたが、今後は東南アジアやインド、ロシアなどへの販売が主となりそうだ。


仕事シミュレーション 精密機器メーカー・かさはらさんの場合
 
POINT
 

※1
「MBA(経営学修士)を取得」>>

 

※2
「営業職に必要なスキルは必須」>>

 

※3
「ロシアやブラジルなどへ販路」>>

 2000年4月に新卒で入社したのは外資系の証券会社でした。入社して約1年半経ったころ、合併することになったのを機に退職しました。証券会社で法人向け営業を担当しているうちに、もっと“かたちのあるもの”を販売したいと思ったのも、海外営業を目指すことになったきっかけです。

 大学在学中には交換留学を経験して基本的な英語力は身につけていたのですが、ビジネス英語と営業のスキルアップを兼ねて、証券会社を退社後に大学院へ留学。1年半ほどかけてMBA(経営学修士)を取得(※1)しました。

 できるだけ日本人が少ない大学をと選んで学んだので、クラスメイトは20カ国くらいの多彩な国籍の人たちばかり。グローバルビジネスの基礎的な知識をはじめ、ディベートやディスカッションを通して複数の異文化や考え方の違いを実感することができました。

 帰国して転職活動をし、2004年10月に現在の精密機器メーカーを紹介されて海外営業として就職しました。約半年間の研修を受け、最初はマレーシアやシンガポールを担当。現在はインドと、その周辺の国や地域を受け持っています。

 海外営業としてのキャリアはちょうど2年になります。業務の中心は海外のメーカーや販売会社へ自社製品の取り扱いを打診して、プレゼンテーションをして契約をまとめるまで。2〜3カ月に1度の割合で2〜3週間ほど現地へ行くパターンが続いていますね。海外営業というと特殊なスペシャリストというイメージがありますが、相手の国や言語が異なるだけで、やはり営業職に必要なスキルは必須(※2)です。製品の特長や価格だけを強調するだけでは売り上げにつながりませんし、相手からも信頼を得られません。他社製品との差別化をきちんとアピールし、コミュニケーションを築くことが重要です。

 仕事の醍醐味はなんといっても、自分のスキルが海外の市場でも通用すると実感できることです。特に取引先の方からプレゼンテーションの内容や交渉力をほめられたときは、うれしかったですね。前職よりはるかにやりがいがありますし、仕事の達成感や満足感は比較になりません。何より新興市場がどんどん成長しているダイナミックさを感じます。会社ではロシアやブラジルなどへ販路(※3)を広げる計画を打ち出しているので、機会があればぜひ挑戦したいですね。

天の声
梅小路 学さん
Profile
株式会社ヴェディオール・キャリア
Vedior Way本部 経営企画部
ゼネラルマネージャー
梅小路 学さん
大手ゼネコンにて中国、フィリピンの海外営業に従事。その後2度の転職を経て、人材ビジネス世界第3位のヴェディオール社と、スタッフサービスグループの合弁事業である人材紹介会社の立ち上げに、経営企画部ゼネラルマネージャーとして参画。ヴェディオール・キャリア(http://www.vedior-career.co.jp/)では、海外営業を始めとする転職希望者の方に対し丁寧なキャリア・アドバイスやサポートを行なっている。また、海外営業にとどまらず、海外での就業を希望する人をサポートする体制作りにも取り組んでいる。
 
 
「市場の壮大さを体験できる職種」

 海外を相手に働きたいという理由だけでは難しい職種です。現在、日本のメーカーがトップシェア獲得を目指しているのは中国やインド、ロシアなどですが、どの国も文化や商習慣がまるで違うので、高い営業スキルと、体力・気力ともにタフさが必要です。そして、不自由のないビジネス英語が使えることが第一条件。その上で円滑なコミュニケーションのためにその国や地域の言葉を習得し、そこの市場を良く知って、効果的なアプローチの方法、他の国や競合会社に負けない営業力を身につけることが重要ですね。また、海外でMBAを取得することは、経営スキルの習得だけでなく、クロスカルチャーな環境を経験できるので、非常に有益だと思います。


北米や日本の市場が成熟期を迎えて飽和状態なのに対して、中国やロシア、インドはまだまだ成長が見込める有望な市場。先進国のメーカー各社にとっては、これらの国でいかにシェアを獲得できるかが次世代へ向けた経営戦略を左右する。海外営業は、まさに日本企業のトップランナーといえる職種の1つ。特定の国や地域で成功すれば、海外進出にあたってのアドバイザーやコーディネーターとして独立できる可能性も高い。グローバル化した市場の最前線で活躍できる魅力とメリットは限りなく大きい。

 

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