あの仕事のリアルに迫る…人気職種シミュレーション イメージ

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Webデザイナーイメージ Webデザイナー
  ニーズとセンスの狭間に揺れる

 インターネットを通じて、企業や商品、サービス、キャンペーンなどをわかりやすく魅力的に伝えるメディアとして定着したWebサイト。企業などからの依頼を受けて、そのニーズや要望を満たすべく創意工夫をするのがWebデザイナーのミッション。国内2500万人超と言われるインターネットユーザーへ向けて、どのようなコンテンツやデザインであれば訴求効果が高まるか、企業が望むPV数やアクセス数を獲得できるのかが問われる仕事だ。Webデザインの歴史はまだ10年余り。IT分野の進化とともに、今後ますます需要増が期待でき、将来性ある仕事の1つといえるだろう。


仕事シミュレーション 広告制作会社Webデザイナー・よこみぞさんの場合
 
POINT
 

※1
「基礎的な技術を学ぶ」>>

 

※2
「よりよいデザインを学ぶ」>>

 

※3
「クライアントのニーズ」>>

 もともと広告代理店の制作部門に所属していて、新聞や雑誌向けの広告制作を手がけるグラフィックデザイナーとして3年ほどのキャリアがありました。2001年にクライアント(顧客)企業から、自社のWebサイトを立ち上げて直接ユーザーに商品やキャンペーン情報の発信をしたいという依頼があったのがきっかけで新たに技術的なことを学んでwebデザイナーへと転身しました。

 Webデザイナーというとコンピュータやプログラミングに詳しい専門家のように思われますが、PhotoshopやIllustratorなどグラフィックデザインでも使われるソフトに、HTMLに関してある程度の知識とスキルを身につければ始められる仕事だと思います。私は仕事をしながら専門の学校に1年間通って勉強しました。(※1)

 プロダクト、ファッション、グラフィックなど「デザイナー」と呼ばれる仕事に共通しているように、やはり一番問われるのは“デザインセンス”です。と言っても才能ありきではなくて、評判のいいWebサイトを常に閲覧して参考にしていく(※2)ことで上達していけると思います。

 新聞や雑誌向けの広告が、プロデューサーやディレクターと一緒にコンセプトを考え、カメラマンやライターと一緒になって制作しているようにWebサイトも役割分担が進んでいます。システムの構築や運用に携わるエンジニアやFLASH、ページのコーディングなどの専門家とうまくコミュニケーションをとり、よりよいチームワークを築きながら仕事をしていく姿勢が大切ですね。Webサイトはどんどん進化していて、テキストと写真やイラストという単純な構成から、動画やアニメーションを活用した高度で複雑な内容になってきていますから。

 実はWebデザイナーに対する評価は、まだまだ明確な基準がないのが現状です。斬新でユニークなものを提案しても、クライアントのニーズで無難なものになってしまったり……。(※3)でも、アクセスしてきたユーザーから「わかりやすい」とか「使いやすい」という書き込みがあればリアルタイムで確認できますから、そういう意見をいただけるのが大きなやりがいですね。

天の声
株式会社ラナデザインアソシエイツ 代表取締役CEO 武蔵野美術大学非常勤講師 木下謙一さん
Profile
株式会社ラナデザインアソシエイツ
代表取締役CEO
武蔵野美術大学非常勤講師
木下謙一さん
ラナデザインアソシエイツの代表として、ウェブサイトの構築を中心にトータルなデザインコンサルティングを行う。サッポロビールのnamashibori.com や、ユニリーバ・ジャパンのmod's hair、ソニー、TOKYO FM等のWebサイトを制作。また、2001年より松任谷由実のCDジャケットも手がける。東京ADCなど受賞多数。
http://www.ranadesign.com
 
 
「“幅広い可能性”の今こそチャンス」

 まだまだ歴史が短いので、ファッションやグラフィックのように“大御所”と呼ばれる人が少ない分、若い人にもチャンスがある分野です。広告としての活用でますます需要が高まっていますし、次々に新しい技術が開発されて幅広い可能性もあります。優れたWebデザインを顕彰する国際的なコンペティションや公募賞で日本Webデザインで受賞作も出ており、世界的に日本のWebデザインの評価が高まっていますから、これから学んでいこうという意欲のある人にはお勧めの仕事です。デザインセンスは“鍛えれば伸びる”と思います。スポーツ選手のように、とにかくどんどん手がけて腕を磨いていく環境に身を置くことが一人前への近道でしょうか。


インターネットユーザーの急増に伴って、いまもっとも旬な職種といえる。企業の情報システム部門で自社サイトづくりを担当するか、Web制作会社に入って企業からの発注を受けるのかなど、どういった立場で仕事をするのかをまず考えたい。SI会社の専門部署や広告を専門に受託するところなど分業化が進んでいるので幅広くチェックすることが必要だ。PCとソフトウエアがあれば受注から納入までを手がけられるので、独立してフリーランスとして活躍できる可能性は高い。

 

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