あの仕事のリアルに迫る…人気職種シミュレーション イメージ

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Webプロデューサーイメージ Webプロデューサー
  クライアントと制作スタッフの橋渡し役

 メーカーなどのWebサイトにアクセスしてみると、商品一つひとつの特長や仕様からキャンペーン、会社概要や業績の詳細まで、実に数多くの情報が満載されている。企業などからの依頼を受けて、規模が大きくなるWebサイトを、いかに魅力的で使いやすくできるか、また、受注から提案、制作、納品まですべてを統括していくのがWebプロデューサーの使命だ。分業が進んでいる現在の工程ではターゲットにマッチしたデザインやコンテンツだけでなく、動画やシステムまわりの技術面へのディレクションも欠かせない、需要の高い職種といえる。


仕事シミュレーション Web制作会社 プロデューサー・ささきさんの場合
 
POINT
 

※1
「企業から直接依頼」 >>

 

※2
「分業化が進んでいる」 >>

 

※3
「ゴールを描く」 >>

 専門学校でWeb制作を学び、IT専門の制作会社に入社して4年半。昨年半ばから「Webプロデューサー」の肩書で仕事をしています。テレビや新聞、雑誌向けの広告と違って、大手代理店の参入が少ないので、企業の情報システム部門などから直接依頼を受けるプロジェクトがほとんどですね(※1)

 私が仕事を始めた頃は、大企業のWebサイトでもまだ規模(コンテンツの内容)が小さかったのですが、インターネットが爆発的に普及するのに伴い、サイトは大規模で複雑になってきました。制作依頼があった時に、内容についてクライアントの要望とニーズに沿って私とディレクターや担当のWebデザイナーと打ち合わせて決めます。今は動画やFlashなどの制作を専門に請け負う会社もあって分業化が進んでいます(※2)。 そんな中で一番大切なのは、複数のスタッフや協力会社とも円滑に仕事を進めていくコミュニケーション能力ですね。

 企業サイトでもキャンペーンサイトでも、一度受注した後は同じクライアントから継続的に更新作業を受けるケースがほとんどです。そこで、できるだけマンネリにならないよう、常に新しいものを提案していく姿勢も必要だと感じています。技術的なことも大事ですが、どうしたらクライアントのニーズを満たしつつユーザーにとっても興味深いWebサイトを作れるかという“ゴール”を描く方がより大切です(※3)

 私はWebデザイナーからディレクターを経て今の職種になりましたが、プロデューサーとしての業務をこなすには一通りWebサイト作りの現場を経験したことが役にたっていると思います。

 今はWebサイトというものが新しいメディアとして完全に市民権を得て、過渡期を迎えています。従来のマスメディアでは企業からユーザーへは、一方的に情報を発信していたのが、Webサイトではリアルタイムにレスポンスがあり、フィードバックされるなど双方向のコミュニケーションが成り立ちます。そういう意味で、技術の進歩とともに時代の変化も意識しつつより包括的な立場で制作にかかわれるのがこの仕事の醍醐味といっていいと思います。

天の声
株式会社ラナデザインアソシエイツ 代表取締役CEO 武蔵野美術大学非常勤講師 木下謙一さん
Profile
株式会社ラナデザインアソシエイツ
代表取締役CEO
武蔵野美術大学非常勤講師
木下謙一さん
ラナデザインアソシエイツの代表として、ウェブサイトの構築を中心にトータルなデザインコンサルティングを行う。サッポロビールのnamashibori.com や、ユニリーバ・ジャパンのmod's hair、ソニー、TOKYO FM等のWebサイトを制作。また、2001年より松任谷由実のCDジャケットも手がける。東京ADCなど受賞多数。
http://www.ranadesign.com
 
 
「顧客もユーザーも喜ばせたいという姿勢」

 Webというもの自体、ユーザーが直接アクセスするメディアであるため、受け手の趣味や嗜好などを把握するだけではなく、時代の変化にもっとも敏感でなければならない仕事です。受注したプロジェクトによって“ブランド力の浸透”や“売上増”などクライアントが望むゴールはさまざま。そのゴールにたどり着くためには、デザインにしても盛り込むコンテンツやポップアップなどの仕掛けにしても、すべてが「なぜ必要なのか?」を理論的に説明でき、納得させるスキルが必要になります。新しいことを次々に提案していき、仕事を自分からおもしろくしていくためにも、アイデアだけではなくビジネスセンスも身につけていくことが理想的なWebプロデューサーへの道になるでしょう。


Webコンテンツ制作は歴史そのものが浅いため、じっくり人を育てていく環境や体制がまだ弱い部分がある。他の分野や業種のように見本となるモデル像もまだ確立されていないため、もっとも“人材不足”と言われている職種のひとつだ。WebデザイナーやWebディレクターなどを経ずにプロデュースだけを請け負う人もいるが、複数のスタッフや協力会社をまとめていく必要上、ある程度のキャリアと実績はやはり必要。目的を持ってチャレンジすれば、キャリアアップにつながる有望職種である。

 

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