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期待して転職したもののすでに転職を考えています

レベル2

約18年勤務したA社をB社の採用をもらった為、平成17年2月をもって退職いたしました。試用期間として約1週間程B社にて就労いたしましたが、業務の引継ぎの乱雑さ、雇用条件の違いなどによりすでにこの会社ではやっていけない気がしています。2〜3ヶ月はB社にて働いた後、転職活動をするべきか、それともB社にて辛抱すべきなのか悩んでいます。

(肉まん 男性・41)
深刻度
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どんな所にも車好きというのはいるものですね。私の周りにもいつも車の話題で盛り上がっている人たちが数名います。しかも、その中の一人は、とんでもない金額の車に乗っています。世界に数台しかないような限定車で、007に使われた型なのだとか。なんとも羨ましい話なのですが、実際に購入してみると苦労もあるようです。

一般的には、車は乗り心地とか燃費などを気にして購入するものですが、マニア向けの車はそんなことはお構いなしです。007の車にしても、外見を飾るには申し分ありませんが、馬力が強すぎて万人にとって運転しやすい車とは言えませんし、燃費が悪くてガソリン代もかかるし、なにしろ保険と税金が高いとのこと。根強いファンのいる昔の型のキャデラックなどは、それに加えて音はうるさいし、およそ日常的に使う車とは言えません。でもそのスタイルは他にはなく、キャデラックでしか味わうことが出来ないのです。マニアにとっては、その車の雰囲気だとかスタイルがあれば他の欠点は気にしにないもの。大切なところさえ満たされていればいいわけです。モノを選ぶときには、そんな判断もあるわけですね。

さて、肉まんさんが約18年間も働いていたA社を辞めてB社を選んだのはどんな判断だったのでしょうか? 「B社で働きたい」と強い気持ちにさせられた要因を、もう一度考え直してみて下さい。長年働いていたA社を辞める気持ちになったのは、B社に光り輝く一面を見出していたからではないでしょうか? でも実際に働いてみると、その他に様々な問題が見えてきたという状況ですよね。びっくりして当惑されている場面が目に浮かびます。実際は違ったなんてことはよくあることではありますが、入社前に転職先とコミュニケーションを取ることによって避けられたこともあったかと思います。

さて今後の肉まんさんですが、一言で言うと、B社に転職したかった最も大切な理由、つまりB社の自分にとって光り輝く部分が満たされているかどうかで、決めれば良いと思います。他の条件は最悪だったとしても、転職したかった最も大切な理由が満たされているのであれば、もう少しB社で様子を見てみてはどうでしょう。A社では体験できなかった部分を自分の経験に出来るわけですから、この機会を一期一会だと思ってしっかり活用してください。他の部分はA社と比較すると劣るでしょうが、それはキャデラックに燃費を求めているようなものかもしれません。少しの間は我慢して、B社を乗りこなせるように努力するのが良いように思います。

また、最も大切な理由が当初の条件と違う、また話し合いの余地がなく、変化の兆しに期待できないのであれば、別の会社を探してみるのが良いでしょう。B社で得るものはあまりないはずです。その際、B社での就業期間が短かったとしてもA社で18年間働いていた実績があれば、次の転職のハンデにはならないと思われます。

ターレス今井氏

回答者プロフィール

ターレス今井
CarriageWay Consulting代表。

1973年生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科卒業後、某IT企業に入社。シリコンバレー絶頂期には、米国の技術を日本にいち早く導入するというミッションのもと、いくつかのプロダクトを日本に導入。また、方法論を伴った形での技術導入の必要性にも着目し、米国コンサルタントから学び、訳書も手がける。その後、独自プロダクトの開発にも力を入れ、マーケティング、プリセールス、プロジェクトマネジメントを一任される。
2002年にCarriageWayConsultingを設立し、ビジネススキルと仕事術に関する講演や執筆活動を中心に活躍中。2万部を越す読者を持つメールマガジンを日刊(1日2回)発行している。共著には「SEライフVOL.1〜SEが28歳までに身につける28の力(技術評論社)」メディア掲載には、「会社を辞めずに簡単に出来る週末起業」、「行列のできるメルマガ作成入門」、「THE21」、「早朝起業」、「仕事とパソコン」など。
・情報処理技術者:プロジェクトマネージャ、システム監査
・米国PMI認定 PMP

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