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「資格なし」なら何か取得するべきでしょうか?

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資格を何も持っていないので、履歴書を提出するたびに「資格・特技」欄に書くことが無くて困っています。無記名は印象が良くないのでは? と、特に取りたい資格もないのに簡単に取れそうな資格を取っておこうかとも思っていますが、素直に「資格なし」と書くべきでしょうか?

(いくらさん 男性・26)
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中学生時代には「内申点」というものがありました。内申点とは通知表の点数のことで、公立高校の受験の場合にはテストの点数と内申点が加算されて合否が判定されます。受験の合否が決まる重要な点数ですので、誰もが内申点を上げたいと思うもの。この内申点は、中学校の先生が総合的に判断してつけますので、先生の心証が良くなるようにと工夫する生徒も現れました。

「学級委員になると内申点が上がる」といううわさが流れて、中3になって急に委員に立候補する者が現れたり、習い事を続けていると内申点が上がるということで、受験の直前まで剣道をやっていた者もいます。

でも、そういう努力が報われたかというとどうもそうではなさそうです。結局、内申点の大部分は中間テストや期末テストの点数、それと宿題の提出や授業中の態度で決まってしまうもの。考えてみれば当たり前で、テストが90点で委員をやっていない生徒より、テストが50点の学級委員のほうが成績が良いということはないでしょう。いくら学級委員になっても、それだけで通知表が2から5に上がるわけではありません。もっと言うと、2から3に上がるのも難しいでしょう。なので、彼らが好きでもない学級委員や剣道に費やした膨大な時間を、単純に勉強の時間に割いた方が内申点を上げるには効果的だったわけです。

これは、就職や転職の際の「資格」にも同じことが言えます。もし、人事担当者の心証を良くしようという目的であれば、「取れそうな資格を取る」という行為は「学級委員になる」とか「習い事を続ける」というのとさほど変わりはありません。いくら簡単だとしても必要のない資格に時間を割くぐらいだったら、その業種に直結したスキルを身につけるべきです。

逆にそういった業種に必要な資格であれば、資格を勉強する時間も無駄にはなりませんし、人事担当者から見ても、その人がどの程度の知識を持っているのかがわかりますので、採用の際にプラスに働くでしょう。

ちなみに、資格の欄を見たときに人事担当者はどんな風に判断するかイメージが沸きますか?面接官の立場になって考えてみると分かりますが、普通その人の持っている資格を見たとき、人事担当者は社内で同じ資格を持っている人のことを思い出すんです。それで「あ、あの人ぐらいのスキルなんだな」と判断するわけです。なので、無理に付け焼刃で関係性の薄い資格を持ったとしても、入社後のあなたにとって何のメリットももたらさないことの方が多いのではないでしょうか?

ターレス今井氏

回答者プロフィール

ターレス今井
CarriageWay Consulting代表。

1973年生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科卒業後、某IT企業に入社。シリコンバレー絶頂期には、米国の技術を日本にいち早く導入するというミッションのもと、いくつかのプロダクトを日本に導入。また、方法論を伴った形での技術導入の必要性にも着目し、米国コンサルタントから学び、訳書も手がける。その後、独自プロダクトの開発にも力を入れ、マーケティング、プリセールス、プロジェクトマネジメントを一任される。
2002年にCarriageWayConsultingを設立し、ビジネススキルと仕事術に関する講演や執筆活動を中心に活躍中。2万部を越す読者を持つメールマガジンを日刊(1日2回)発行している。共著には「SEライフVOL.1〜SEが28歳までに身につける28の力(技術評論社)」メディア掲載には、「会社を辞めずに簡単に出来る週末起業」、「行列のできるメルマガ作成入門」、「THE21」、「早朝起業」、「仕事とパソコン」など。
・情報処理技術者:プロジェクトマネージャ、システム監査
・米国PMI認定 PMP

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