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内定した会社の業務がやりたいこととずれていて…

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制作会社に内定が決まりましたが、会社の業務が自分のしたいことと少しずれていて迷っています。メインの業務に興味がないというよりは、業務が限定されている点に物足りなさを感じています。もっといろいろなデザインをしたいので、一年勤めて実務経験を積んでから転職するか、まだ頑張って自分の希望に近いところを別に探すか。業界未経験のためこのチャンスは逃したくないのですが、どうすればよいでしょうか?

(さとうのくろさん 男性・24)
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ビジネスマンは人脈が大切。こういう話を本や雑誌で読んで、異業種交流会に参加した方も少なくないはず。どんなことでも自分の幅を広げることにつながりますので、チャレンジは良いことですね。さて、いざ初めての交流会に行ってみると知らない人ばかり。講演を聞いている間は良いのですが、名刺交換の時間や歓談の時間になると、いったいどんな話をして良いものやらあたふたしてしまいます。知り合い同士がグループになっていて、輪に入れずに居心地の悪い思いもすることでしょう。こういう体験をすると、異業種交流会は自分の来る場所じゃない、来なければ良かった、失敗したと思ってしまう人も多いようです。

いくつかの交流会に顔を出しているその道の先輩がいるのですが、そういう社交性のある人の場合は、最初から交流会に溶け込んでいたんだろうと思っていました。しかし聞いてみると、そんな人でも、初めての交流会では孤独なんだそうです。どこが違うのかというと、「1回目はそういうものだ」と割り切っているところ。最初から会に溶け込めるはずがない。だから、最初はまず1人「深く」話せる人を作ることに専念するのだそうです。

そうしておけば、2回目に参加したときにはその人とは顔見知りですから、孤独は感じずに済みます。それでその人に誰かを紹介してもらったりして、顔を広げていくのです。
人脈の広がらない人は、最初から大勢の知り合いを作ろうとして、たくさんの人に名刺を配り歩くような人なんだそうです。たった1分の名刺交換では、なんの関係も作れませんのでまったく意味がありませんからね。名刺の数で繕った人脈は本質的なものではありません。たくさんの人脈が最終目標でも、第一歩で大切なのは「最初は孤独でもいいという割り切り」なんです。

さて、ご相談の内容ですが、私は内定をもらった会社を選ぶのが一番早道だと思います。仕事で一人前になるためには、まずは様々な失敗をたくさん経験することです。最初から失敗しないようにすると、行動が慎重になりすぎて時間がかかります。失敗しそうになるとパニックになることすらありますし、責任を感じすぎたあまり先輩やお客様に気を使いすぎて、仕事がこじんまりしたものになってしまいます。

最初は失敗するのが当然、という「割り切り」を持って仕事をしていれば、仕事もスピーディーになりますし、失敗しても明るく謝る事ができて、人間関係も良くなるもの。私も新入社員には、このプロジェクトでは失敗するのが当然と思って、思い切って働けと言います。そうすれば次のプロジェクトに行った時にはベテランが来たと思われるようなスキルが身に付いているものだからです。全力でぶつかった結果の失敗は誰も非難しません。
失敗を早めにするという意味では、内定をもらった会社で仕事上の失敗を早く経験したほうが良いと思います。最初から本命の会社で働けたら、逆に失敗しないように気を使ってしまうのではないでしょうか? じっくりと失敗しないように行動していては、本当に成功するまでに時間がかかります。最初は失敗するものという割り切りで決断をすることも人生には必要だと思います。

ターレス今井氏

回答者プロフィール

ターレス今井
CarriageWay Consulting代表。

1973年生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科卒業後、某IT企業に入社。シリコンバレー絶頂期には、米国の技術を日本にいち早く導入するというミッションのもと、いくつかのプロダクトを日本に導入。また、方法論を伴った形での技術導入の必要性にも着目し、米国コンサルタントから学び、訳書も手がける。その後、独自プロダクトの開発にも力を入れ、マーケティング、プリセールス、プロジェクトマネジメントを一任される。
2002年にCarriageWayConsultingを設立し、ビジネススキルと仕事術に関する講演や執筆活動を中心に活躍中。2万部を越す読者を持つメールマガジンを日刊(1日2回)発行している。共著には「SEライフVOL.1〜SEが28歳までに身につける28の力(技術評論社)」メディア掲載には、「会社を辞めずに簡単に出来る週末起業」、「行列のできるメルマガ作成入門」、「THE21」、「早朝起業」、「仕事とパソコン」など。
・情報処理技術者:プロジェクトマネージャ、システム監査
・米国PMI認定 PMP

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