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失業率が高いのが怖くて転職できない

レベル1

最近会社の業績が落ちてきて、転職を考えています。しかし失業率も高いし、簡単に次が探せないのではないかと心配しています。
失業率をどう算出しているのか知りませんが、バイトなども失業の内でしょうし、ニートもそうですよね? とすると本当はもっと失業者が多いんじゃないでしょうか? ますます心配になります。
海外はもっと正確な計算方法だと聞きましたが、正確な方法で算出した場合、日本の失業率はもっと悪いのでしょうか?

(あんガールズさん 男性・26)
深刻度
レベル2

お恥ずかしい話ですが、一昨年テニスをしていて右足首を捻挫してしまいました。ラグビーや格闘技のようなぶつかり合うスポーツでもないのに捻挫してしまうなんて、情けないです。それもあって、ちょっと体を動かす機会が減り、運動不足気味です。運動不足になると気になるのが健康診断の結果です。中性脂肪やなんやら。正常値を少しオーバーして経過観察になると、運動不足と食べすぎなんだなと反省してしまいます。

あの“正常値”って気になるものですよね。自分の診断結果だけならまだしも、子供の健康診断で「白血球が平常値より少ない」ということがあって心配したこともあります。少し不健康とか、ちょっと太り気味と言われるのならソフトな感じがしますが、数値で明確に「正常でない」と診断されるとかなりショックです。数字って怖いですよね。

この健康診断ですが、診断してくれる医療機関によって実はやり方はまちまちで、完全に食事を抜いてくるように指示があるところもあれば、朝食を取ってきてもOKの場合もあります。こうなると同じ人でも違う場所で診断すると結果が変わってくることになります。

お医者さんが助言してくれたのは、あまり数字にこだわらず、自分なりの健康状態は自分で知っていくということ。子供なども元気にはしゃいでいたら健康と考え、数字にはそれほどこだわらないで普段の子供の健康な姿を知っておくことだと。

さて、ご質問の件ですが、健康診断と同じで、失業率もやはり国によって測定方法も異なっています。就労の状況が同じだとしても日本の計算方法では場合は欧米の計算方法に比べて失業率が低くなります。欧米とは計算方法が違うので数字だけでは比較できませんね。

しかし、日本の過去の失業率とは比較できます。過去と比較すると、ご存知のように失業率は年々高くなっています。つまり、働きたいのに働けない人の割合が増えているわけですね。それに、もともと働く気のないニートといういう存在も増加し、働いている人の割合は昔に比べて減っているのかもしれません。もちろん、女性が働き続けるようになったことから、働いている人の割合は、その分少し増えています。

問題は、就業者が減っていることではなく、職を失ったことに端を発した自殺だったり、ニートを社会全体(つまり他の人たち)が理解しない、認めないことでニートたちが自信を失うことだと思うのです。機械化もすすみ、ITも進歩し、世の中の効率は大幅に高まっています。今まで10人でやっていたことが8人でできるようになったら、当然2人は働かなくても10人とも生きていけます。でも今までの価値観では、働かない人間はダメ人間。今の日本の社会は、働く人が少なくても全員が生きていけるだけの衣・食・住がある社会です。働かないという価値観も実現するほどなのです。

社会全体として、こういった価値観を受け止める仕組みを作るのは政治家や官僚の仕事ですし、やることがなくなった人に新しい仕事を与えるのは経営者の仕事でしょう。では、雇用される側はどうすべきかというと、やはり自分の価値観を追求するということでしょう。生きるための衣・食・住を得るために働くというより、これからは自分の価値観を追求して職業を選ぶべきであり、贅沢さえしなければ自分の好きなことを仕事にして生きていける世の中なのです。

そして、それが社会の原動力になり、経済も動き出します。失業率が悪いといって心配しているだけではいけません。自分なりの幸せは数字では表せませんからね。自分にとって健康な人生とはどういう状態なのか、一度考えてみるのもいいかもしれませんね。

ターレス今井氏

回答者プロフィール

ターレス今井
CarriageWay Consulting代表。

1973年生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科卒業後、某IT企業に入社。シリコンバレー絶頂期には、米国の技術を日本にいち早く導入するというミッションのもと、いくつかのプロダクトを日本に導入。また、方法論を伴った形での技術導入の必要性にも着目し、米国コンサルタントから学び、訳書も手がける。その後、独自プロダクトの開発にも力を入れ、マーケティング、プリセールス、プロジェクトマネジメントを一任される。
2002年にCarriageWayConsultingを設立し、ビジネススキルと仕事術に関する講演や執筆活動を中心に活躍中。2万部を越す読者を持つメールマガジンを日刊(1日2回)発行している。共著には「SEライフVOL.1〜SEが28歳までに身につける28の力(技術評論社)」メディア掲載には、「会社を辞めずに簡単に出来る週末起業」、「行列のできるメルマガ作成入門」、「THE21」、「早朝起業」、「仕事とパソコン」など。
・情報処理技術者:プロジェクトマネージャ、システム監査
・米国PMI認定 PMP

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