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会社の欠点ばかりが目に付いて応募できない

レベル3

「良い会社」の見分け方を教えて頂きたいのです。私の考える良い会社というのは、

  • 仕事の引き継ぎはきちんとしている
  • 最低限の基礎知識は教えてもらえる
  • 提示された条件を守ってもらえる、変更するなら理由を説明してもらえる

ことだと思うのですが、まず会社のマイナスの点をチェックするようになってしまい、自分でも変な所に労力を割いている気がしています。その結果、今月に入ってからはまだ一社にも応募しておりません…。 良い見分け方をお教えください。

(すっとこどっこいさん 男性・27)
深刻度
レベル2

私が中学生だったころ、今で言う家電量販店に近い店がありました。ただ、その当時は安かろう悪かろうの時代で、どこから仕入れてきたのか分からないようなコピー商品のテープレコーダーが1,000円ぐらいで売られていることも珍しくありませんでした。限りあるお小遣いをやりくりするために、そのお店で何度か電化製品を買いましたが、不良品によく当たりました。

印象的だったのは、ちょっと年配のおじさんの店員が、ニコニコと笑いながら「ウチのはこういう商品なんですわ」と返品の時に言った言葉でした。開き直りではありますが、しょうがなさと、金額的なメリット、店員さんの親近感のわくキャラクターから、そこでは長期的に買い物を続けていたこともありました。

さてご相談の件ですが、すっとこどっこいさんにとっての「良い会社」は、読んだ感じでは「悪くない会社」の定義のようですね。「当たり前のことができる会社」であって、すっとこどっこいさんは決して多くは望んではないのですが、世の中の会社が全てクリアしているとは言い難い部分もあります。

もちろんそのような会社だとわかっていれば、入社を検討するのは妥当ではありますが、この3点を事前に本当に確認できているのか? といえば、少々疑問はあります。もしどこかで入手した情報があったとして、恒常的にいかなる場合においてもそうなのか? 客観的に確証がある事実なのかは、判断つきにくい場合があります。また、直接面接の場において提示された条件というのが、採用側にとっては約束したわけではなく、提示された側が会話の流れの中での発言を取り違えてしまった、ということも十分にあります。

また、中途採用の場合は即戦力が求められますから、「会社に○○してもらう」という発想自体が、倦厭されることもあります。その採用側の気持ちを、何もしてくれない会社という解釈をしてしまうと、悪いイメージしか残らなくなります。

会社の悪いイメージばかりに目がいってしまうと、良い部分はなかなか見えてこないでしょうし、個人的な先入観が先走ってしまうと、正しい見え方なのかどうか判断が付き難くなってしまいます。どんな会社にも悪い部分はありますから、悪い部分がまったくない会社を探そうとすると、時間も労力もかかりますよね。

事前に全てを見極めようとすると、きりがありません。そこで、良い見分け方は? ということですが、悪い部分を許せるかどうか、それを上回るメリットがあるかどうか、がまず第一で、自分自身の力でその会社において成長できるかどうか、悪い部分・疑問点に改善の余地を感じられるか、これらの点に合致する点があれば、希望を持っても良いのでは、と思います。究極を言ってしまうと、日常の仕事レベルにおいては入社してみないとわからないことも多いですし、入社当時は条件どおりであっても、後の人事異動などで状況が変わってしまうことは多々あります。

最後は人と人との感情ですので、この人たちがいる会社なら入社してもいいかなと思えるか、直感的な判断も重要な要素の一つです。減点方式で物事を決めるより、加点方式で考えていくことで、自身の気持ちの持ち方も変わってきます。結果的に応募・面接時における自己アピールの場でも与える印象は違ってくるでしょうし、良い出会いがあるのではないでしょうか?

ターレス今井氏

回答者プロフィール

ターレス今井
CarriageWay Consulting代表。

1973年生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科卒業後、某IT企業に入社。シリコンバレー絶頂期には、米国の技術を日本にいち早く導入するというミッションのもと、いくつかのプロダクトを日本に導入。また、方法論を伴った形での技術導入の必要性にも着目し、米国コンサルタントから学び、訳書も手がける。その後、独自プロダクトの開発にも力を入れ、マーケティング、プリセールス、プロジェクトマネジメントを一任される。
2002年にCarriageWayConsultingを設立し、ビジネススキルと仕事術に関する講演や執筆活動を中心に活躍中。2万部を越す読者を持つメールマガジンを日刊(1日2回)発行している。共著には「SEライフVOL.1〜SEが28歳までに身につける28の力(技術評論社)」メディア掲載には、「会社を辞めずに簡単に出来る週末起業」、「行列のできるメルマガ作成入門」、「THE21」、「早朝起業」、「仕事とパソコン」など。
・情報処理技術者:プロジェクトマネージャ、システム監査
・米国PMI認定 PMP

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