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資格を取得したものの実務経験のなさから採用に至りません

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一般職として営業事務7年目、既婚、子なし、29歳です。昨年、社会保険労務士の資格を取得しましたが、人事部への異動は上司から無理だと言われ、転職を考えています。

しかし実務未経験のため、民間企業の人事を希望しても書類選考が通過できません。派遣やアルバイトで経験を積むべきでしょうか。それとも社労士事務所に勤めるべきでしょうか。

(スターマイン 男性・29)
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最近ウォーキングが流行っていますね。私の知り合いにもウォーキングの先生がいるのですが、同業者がレッスンを受けに来るそうなんですね。あまり気にはしていないそうですが、でも自分のレッスンを盗まれることになるんですよね。正直に弟子にして欲しいと志願して来る人もいるそうですが、教わって「はい、さようなら」では教えた甲斐がないもの。

社労士みたいな士業の場合もそうで、独立を考えている人間を企業や事務所が雇うことは嫌がるようです。特に小さな社労士事務所だと、人を雇うこと自体体力的に大変なのに、せっかく仕事を教えたら辞めてしまったなんてことではやっていけませんからね。それに、そもそも社労士事務所というのは求人が少ないもの。あまり期待できません。

また、企業内では事務処理的なことは資格がなくてもできますし、特に社労士の資格を持っているからと言って「すぐに手伝って欲しい」ということにはなりにくいでしょう。 本当に企業が求めているのはベテランの社労士であり、企業と社員との関係をうまくまとめる智恵を出してくれる、そんな経験に基づいたスキルを期待されているのです。しかも、企業と社員の間で中立な立場の人でなければなりません。ですので、資格を取っただけではなかなか採用の決め手にはならないのです。

スターマインさんが将来どうされたいかによるのですが、今より良い待遇の企業で働きたいという理由で、社労士にそれほど思い入れがないのであれば、別の方法も考えてみてはどうでしょうか。現在の営業事務で培った経験を高く買ってくれる企業はあるはずですし、そこに社会保険労務士試験を受検した際に得た知識をプラスアルファとして活かすことができれば、高待遇で雇ってくれることも考えられます。自分の強みは何なのか、分析してみてはどうでしょうか。

社労士の道にどうしても進みたいということであれば、いずれかのタイミングで開業してしまうのが近道かも知れません。もちろん、派遣の仕事を週に数日するなど、徐々に軌道に乗せていく工夫は必要でしょう。もしくは、会計事務所や経営コンサルティング会社などでも社労士の知識が重宝される場合もありますので、求人を探してみるのも良いでしょう。

いずれにせよ実感されているように、採用側にとっては資格を持っているだけでは、実務にどこまで活かされるのか判断しにくい部分がありますから、一歩一歩経験と実績を積んでくださいね。

ターレス今井氏

回答者プロフィール

ターレス今井
CarriageWay Consulting代表。

1973年生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科卒業後、某IT企業に入社。シリコンバレー絶頂期には、米国の技術を日本にいち早く導入するというミッションのもと、いくつかのプロダクトを日本に導入。また、方法論を伴った形での技術導入の必要性にも着目し、米国コンサルタントから学び、訳書も手がける。その後、独自プロダクトの開発にも力を入れ、マーケティング、プリセールス、プロジェクトマネジメントを一任される。
2002年にCarriageWayConsultingを設立し、ビジネススキルと仕事術に関する講演や執筆活動を中心に活躍中。2万部を越す読者を持つメールマガジンを日刊(1日2回)発行している。共著には「SEライフVOL.1〜SEが28歳までに身につける28の力(技術評論社)」メディア掲載には、「会社を辞めずに簡単に出来る週末起業」、「行列のできるメルマガ作成入門」、「THE21」、「早朝起業」、「仕事とパソコン」など。
・情報処理技術者:プロジェクトマネージャ、システム監査
・米国PMI認定 PMP

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