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婚約相手の転勤が転職理由。どう伝えるべきか?

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婚約相手が転勤してしまうので転職を考え始めたのですが、転職しようとしている会社への転職理由を正直に言っても印象は悪くないのでしょうか? 

(乳酸菌 女性・28)
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ビジネスの世界ではダイナミックなM&Aが盛んになっていますし、政治の世界では北朝鮮を含めた6カ国協議など、様々な問題が山積みです。これらのことから一つ言える事は、日本人は以前よりも大きな交渉の機会が増えているということです。

企業と社員の関係においても以前よりドライに、また成果主義が広がっていることからも、会社側と社員との交渉の機会も増えています。交渉の基本としてまず大事なのは、要求や前提条件をすべて最初に提示することです。特に相手にとって悪いニュースであればあるほど、始めに提示しなければなりません。

なぜなら、後で要求を追加する形になると、その要求の代わりに別の要求は取り下げるという譲歩を迫られる場合もあるからです。例えば、最後の値段交渉の時になって、追加の要求を提示すると、どんな些細な要求であってもその代わりに値段をつり上げられるという事になりかねません。ですが最初から要求をすべて提示しておけば、後ろめたい要因を発生させることはなくなります。

乳酸菌さんの場合も、「婚約相手の転勤」が必然的に話題に上るような場合は、最初から前提として伝えておくことがよいのでは、と思います。「退職理由は?」や、「なぜ引っ越しをしてきたのか?」などの話題で、印象が悪くならない理由を無理やり捻出することよりも、聞かれたら現状を正直に伝えておいた方が心証はよいのでは、と思います。

ただ、婚約者の転勤が転職先を希望した理由、と相手に伝わってしまうのは本末転倒なことですし、今後の生活を踏まえたうえでの自分の会社選びというスタンスで、転職理由を含め相手に伝える、ことを考えるようにしてください。当然のことですが、自分がどんな仕事をしたいのか、どういう職場で働きたいのかという希望を明確にして、それを主にアピールするべきです。「婚約相手の転勤」の伝え方は事実としてさらっと言う程度が良いでしょう。

他にも、親の介護の関係で実家の近くの会社で再就職したい場合や、残業の少ない会社に再就職したい場合などがあると思います。その時にも、場所や労働時間は最低の条件であり、自分の考えややりたいことで会社を選ぶことを前提にし、なぜ御社に入社したいか、を伝えるのが前提です。

また、現実問題として企業によっては、結婚の予定を控えていることを伝えることで、採用の可能性が低くなるケースがあることも否定はできません。そのような会社においては入社前に結婚の予定を伝えていなくても、入社後に結婚の事実が伝わった場合、乳酸菌さんが居づらくなる可能性もあります。であれば、採用時にそのような企業かどうかを見極める意味でも、話を切り出してみるというのも一つの手です。結婚の予定の有り無しで採用を判断する会社が、今後の乳酸菌さんにとって働くべき環境なのかどうか、という点も、考えてみてください。

ターレス今井氏

回答者プロフィール

ターレス今井
CarriageWay Consulting代表。

1973年生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科卒業後、某IT企業に入社。シリコンバレー絶頂期には、米国の技術を日本にいち早く導入するというミッションのもと、いくつかのプロダクトを日本に導入。また、方法論を伴った形での技術導入の必要性にも着目し、米国コンサルタントから学び、訳書も手がける。その後、独自プロダクトの開発にも力を入れ、マーケティング、プリセールス、プロジェクトマネジメントを一任される。
2002年にCarriageWayConsultingを設立し、ビジネススキルと仕事術に関する講演や執筆活動を中心に活躍中。2万部を越す読者を持つメールマガジンを日刊(1日2回)発行している。共著には「SEライフVOL.1〜SEが28歳までに身につける28の力(技術評論社)」メディア掲載には、「会社を辞めずに簡単に出来る週末起業」、「行列のできるメルマガ作成入門」、「THE21」、「早朝起業」、「仕事とパソコン」など。
・情報処理技術者:プロジェクトマネージャ、システム監査
・米国PMI認定 PMP

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