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異業種への転職は難しい?

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会社の業績が悪く、取引先は1社のみ。年々、取引先も経費を圧縮するため5年前から賞与も昇給もありません。業種を変えて転職活動をしていますがスキルがないためどこも不採用です。異業種への転職は難しいのでしょうか。

(ルパン 男性・29)
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数年前から日本でもバイオに力を入れる企業が増えてきました。ビール会社などは代表的な例といえるでしょう。これは今まで社内にある技術やインフラなどがバイオに活用できるからです。とても戦略的ですね。ですがいくら他社で有効な技術であっても、その会社でまったくノウハウの活用できない分野に手を広げてしまっては、本来の強みを活かすことができません。

経営戦略を考える上で、プロダクト・ポートフォリオという考え方があります。これは、商品を収益性と成長率から「金のなる木」「花形」「問題児」「負け犬」という4つに分類する考え方です。成熟した分野の儲かっている商品(金のなる木)で稼いで、そのお金で問題児を今後の金のなる木に育てる。ビールとバイオもこの関係が成り立っています。 キャリアアップも一緒で、今の強みを活かしつつ、将来の強みを育てるという戦略を立てなければなりません。現在働いている業種に将来性がないからといって、ただ違う業種に移るのではなく、今自分の持っているスキルを最大限に活かして稼ぎながら、将来のためのスキルを身につける。なるべくこういう戦略を立てながらキャリアアップを実現してください。

たとえば、デザイン業界にいる人がIT業界に転職したいとします。しかし、プログラムや設計の経験があるわけではないので、即戦力を期待された転職は難しいでしょう。

そこで、Webデザインの補助的な仕事からスタートするのです。これならデザインのスキルが活かせますし、働いているうちに関連の知識やスキルが徐々に身についていくことでしょう。

このように今の業種や職種の知識やスキルを活かしながら、違う業種に転職することは不可能ではありません。どこかにいい入り口がないか、就職情報だけではなく、専門誌なども購入して探してみて下さい。

もちろん、事前にできる限りの勉強をして、その業種に関する知識や必要なスキルを身につける努力は必要です。実務は経験できずとも、資格を取るなど、できることはあると思います。ぜひくじけずにがんばってください。

ターレス今井氏

回答者プロフィール

ターレス今井
CarriageWay Consulting代表。

1973年生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科卒業後、某IT企業に入社。シリコンバレー絶頂期には、米国の技術を日本にいち早く導入するというミッションのもと、いくつかのプロダクトを日本に導入。また、方法論を伴った形での技術導入の必要性にも着目し、米国コンサルタントから学び、訳書も手がける。その後、独自プロダクトの開発にも力を入れ、マーケティング、プリセールス、プロジェクトマネジメントを一任される。
2002年にCarriageWayConsultingを設立し、ビジネススキルと仕事術に関する講演や執筆活動を中心に活躍中。2万部を越す読者を持つメールマガジンを日刊(1日2回)発行している。共著には「SEライフVOL.1〜SEが28歳までに身につける28の力(技術評論社)」メディア掲載には、「会社を辞めずに簡単に出来る週末起業」、「行列のできるメルマガ作成入門」、「THE21」、「早朝起業」、「仕事とパソコン」など。
・情報処理技術者:プロジェクトマネージャ、システム監査
・米国PMI認定 PMP

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