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病気療養中の転職は可能でしょうか?

レベル3

アミューズメント施設の複数の店舗を統括しているスーパーバイザーをしていますが、未経験かつ昼夜問わず休日も返上して働く環境からうつ病にかかり、休職中です。転職活動をしていますが、うつ病を隠し通しての転職は可能でしょうか。医師から職場復帰しても良いと言われています。

(だいりん 男性・31)
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ご相談の内容は、「病歴の秘匿」にあたるかどうかが論点です。企業側が病歴を認知していたら明らかに採用しなかったであろう場合は、のちに解雇されてしまっても法的に妥当と判断されてしまいます。裁判で争っても企業側が勝訴するでしょう。

これは、業務の遂行をするのが明らかに困難な持病の場合などであり、業務遂行に影響がない病歴であれば、何の問題もありません。今回の場合はすでに回復したうつ病ということですので、「採用しない正当な理由」にはならないと思います。

だいりんさんは、日本ではまだうつ病に対する理解を得ることは難しい印象をお持ちのようですが、実際にはかなり改善しているという実感があります。 最近では、少し気分が滅入っただけで心療内科に受診に行く若者も増えてきたとようですし、うつ病についての理解を深めるテレビCMもあります。一昔前のように、白い目で見られるような偏見はなくなってきているのではないでしょうか。

社会的に業績重視、スピード重視の世の中に移行して、リストラで人は減ったのに仕事は増えているという、以前より精神的プレッシャーを受けやすい状況になっています。こういう背景で心の病にかかることは、個人の問題ではなく、社会の歪みの問題なのです。

明るいと思われていた人が、仕事の内容が変わったとたんにうつ病になることも珍しいケースではなくなってきました。よって、うつ病にかかったことは、一般には採用に影響する重要な情報ではないといえるでしょう。盲腸になったことがあることを特段言う必要がないのと同じで、うつ病になった経験は情報としては伝える必然性はないのではないでしょうか。

うつ病は、誰でもかかる可能性のある病気です。今は元気な人も注意をしておく必要があります。 ちょっとした気分の変化を見逃さないようにして、浮かない気分が続くようであれば医師に診断してもらいましょう。

うつ病は治る病気です。「心の病」なんて言われると、手の施しようのないものだとか、宗教にすがらないといけないと考える人もいると思います。でも、心は、突き詰めて見ると「脳」の働きです。うつ病は、医学的には脳の中の伝達物質の問題ですので、薬で治ってしまうことも多いです。胃酸が出過ぎたら胃薬を飲むのとイメージは一緒。軽い場合は2〜3週間で完治するのが普通なので、一人で悩まずに気軽に受診しに行きましょう。

ターレス今井氏

回答者プロフィール

ターレス今井
CarriageWay Consulting代表。

1973年生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科卒業後、某IT企業に入社。シリコンバレー絶頂期には、米国の技術を日本にいち早く導入するというミッションのもと、いくつかのプロダクトを日本に導入。また、方法論を伴った形での技術導入の必要性にも着目し、米国コンサルタントから学び、訳書も手がける。その後、独自プロダクトの開発にも力を入れ、マーケティング、プリセールス、プロジェクトマネジメントを一任される。
2002年にCarriageWayConsultingを設立し、ビジネススキルと仕事術に関する講演や執筆活動を中心に活躍中。2万部を越す読者を持つメールマガジンを日刊(1日2回)発行している。共著には「SEライフVOL.1〜SEが28歳までに身につける28の力(技術評論社)」メディア掲載には、「会社を辞めずに簡単に出来る週末起業」、「行列のできるメルマガ作成入門」、「THE21」、「早朝起業」、「仕事とパソコン」など。
・情報処理技術者:プロジェクトマネージャ、システム監査
・米国PMI認定 PMP

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