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女性管理職で、部下には年上の男性もいます。円滑なマネジメントのコツを教えてください。

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実力主義のベンチャー企業に勤め、現在営業部にて10名ほどを仕切るマネジャーをしております。部下は男性が多く、年上の部下もおります。女性が上司になった場合、男性の部下に反感をもたれない対応の仕方や物事の頼み方、注意の仕方、円滑なマネジメントのコツ、あるいは、年上の人が部下になった場合の対応の仕方などがありましたら、教えてください。

(namibia 女性・34)
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以前よりは女性の社会進出が活発になってきました。とは言うものの、女性が上司やチームリーダーになる経験は、本人も周りの人間もそれほど経験してないことかもしれません。 不安はあるかと思いますが、でも、女性だからといって心配しすぎることはないでしょう。 基本的に、リーダーシップに必要な要素が男性と異なるかというと、そうではないと思います。女性であっても、リーダーやマネジャーとしてやるべき仕事、とるべき態度は変わりません。

女性でも男性でも同じですが、リーダーがリーダーとなるには、メンバーから「この人がリーダーである」と認知されなければなりません。肩書きがマネジャーだったとしても、メンバーの誰もが言うことを聞かず、他の上司に判断を仰ぐなんてケースも珍しくありませんからね。

お勤め先がベンチャー企業ということですので、女性を見下すような古い考え方をもった人は比較的少数だと思います。それを前提に考えると、もし○○さんをリーダーと認めようとしないメンバーがいたら、それは○○さんがリーダーシップの要素を満たしていないと考えるのが真っ当な分析でしょう。

リーダーシップの要素は、「明確なビジョン」「最適な仕事の配分」「的確な意思決定」「評価と報酬」が基本です。これらが整っていれば、メンバーは自分のやるべき仕事を理解し、しかもやりがいを感じて、持てる力を最大限に出してくれます。もし、うまくいかないというのであれば、上記の何かが欠けているか、もしくはちゃんと伝わっていないかのいずれかでしょう。

まず、マネジメントの基本として、「褒めて育てる」ことを心がけてください。年上の部下には「感謝」と表現すればよいでしょうか。金銭的な報酬がなくても、日ごろから働きぶりを評価され、認められていればメンバーのモチベーションの向上につながります。

あえて女性が気をつけることを言いますと、何に対して褒めているのかを明確にすることでしょう。私の今までの経験でいくと、女性は批判にしても賛辞にしても、直接的な表現をしない傾向があります。男性にとっては何を批判されているのか、何を褒められているのか理解できない(カンが鈍い)ことがありますので、できるだけ何をしたから褒めているのかを説明して賛辞・感謝の言葉をかけてください。

仕事の配分や意思決定についても、できるだけその判断に至るまでの論理的な説明を詳しくするように心がけるといいと思います。また、ビジョンについても、明確に数ヵ月後、数年後のあるべき姿を示しましょう。

女性が男性メンバーから一目置かれるには、この「論理性」と「ビジョン」がかなり有効です。多くの男性は、女性は感情を重視し、物事を短期的に見ていると思っています。仕事上で女性との接点がない男性は特にそう考えているでしょう。これは、女性を見下しているわけではなく、男女の違いなのです。 こういう時に、「論理的な思考力があること」「長期的な観点で物事を見ていること」をアピールできれば、「この人は違う!」と男性は感じて、すぐに一目置かれる存在になるでしょう。必ずや、上に立つ者として認められるはずです。

参考文献: 『話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く』アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ(主婦の友社)
『チームリーダーの教科書―図解』藤巻幸夫 (インデックス・コミュニケーションズ)
『部下のやる気を2倍にする法 できる上司のモチベーション・マネジメント』和田秀樹ほか(ダイヤモンド社)

ターレス今井氏

回答者プロフィール

ターレス今井
CarriageWay Consulting代表。

1973年生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科卒業後、某IT企業に入社。シリコンバレー絶頂期には、米国の技術を日本にいち早く導入するというミッションのもと、いくつかのプロダクトを日本に導入。また、方法論を伴った形での技術導入の必要性にも着目し、米国コンサルタントから学び、訳書も手がける。その後、独自プロダクトの開発にも力を入れ、マーケティング、プリセールス、プロジェクトマネジメントを一任される。
2002年にCarriageWayConsultingを設立し、ビジネススキルと仕事術に関する講演や執筆活動を中心に活躍中。2万部を越す読者を持つメールマガジンを日刊(1日2回)発行している。共著には「SEライフVOL.1〜SEが28歳までに身につける28の力(技術評論社)」メディア掲載には、「会社を辞めずに簡単に出来る週末起業」、「行列のできるメルマガ作成入門」、「THE21」、「早朝起業」、「仕事とパソコン」など。
・情報処理技術者:プロジェクトマネージャ、システム監査
・米国PMI認定 PMP

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