最新の記事へ
バックナンバーへ

たった1年のキャリアを効果的にアピールするには?

レベル2

現在、中国・天津で教師として、100名ほどの学生に日本語と経済・経営用語を教えています。来年2月で契約が切れるため、更改せずに日本へ戻り、商社への転職を考えています。ただ、駐在期間が1年と短く「キャリアを積んだ」とは言えない状況です。そこで、エントリーシートや面接時においてどのようにPRすれば、たった1年の経験が効果的に伝えられるのか教えてください。

(流浪人 男性・25)
深刻度
レベル1

プレスリリースという言葉をご存知でしょうか。これは、企業が新聞や雑誌などのメディアに対して、新製品やイベントなどの情報を流す広報活動のことです。広告を出す予算がない中小企業は、新聞に取り上げられるためにプレスリリースを利用します。FAXやメールで各社に情報を送るわけです。

ただ、多くの会社がプレスリリースを流す中で、自分の話題が取り上げられるには「面白そう」と思ってもらわなければなりません。新製品の発売などの事実をどのように脚色するかがポイントです。ニュースとして取り上げられるためには、「○○で初めて」とか「唯一の○○」など、取り上げられやすい要素を含んでいなければなりませんが、これらは脚色でなんとでもなるものです。

転職の場合も同じことが言えます。経験をどのように脚色するかがポイントとなります。経験の脚色といっても、表面的に派手な飾り付けをすることではありません。大事なのは、「自分がどう成長したのか」「何を知ったのか」を相手に伝えることです。

いくら長い間海外に勤務していたとしても、そこで何も得られなかったのであればそれはキャリアとは言えませんよね。逆に1年間だけでも、そこでたくさんのことを学んでいれば、立派なキャリアと言えるのではないでしょうか。「自分は何を学んでどのよう変わったか」を考えてみてください。

  • 日本と中国の文化の違いを肌で感じた。ビジネスでの注意点は○○だと思った
  • 中国人の思考を知ることができた。人間関係では○○が重要だと感じた
  • 中国の商習慣にも慣れてきた。商売上、○○がもっとも大切と知った

こんなことを語れたら、企業側も1年でよくそこまで理解したと、洞察力に感心してしまうでしょう。

若手ビジネスマンの採用の場合、企業側は即戦力になるスキルより、その人が持つポテンシャルへの期待も大きいと思います。1年でこれだけのことを学べるのであれば、3年ならこれぐらいになっているだろうと想像させるような成長のストーリーを考えて下さい。ただ、ウソにはならないようにご注意を。

参考文献: 『儲かる会社はNewsづくりが上手い』竹村徹也(実務教育出版)

ターレス今井氏

回答者プロフィール

ターレス今井
CarriageWay Consulting代表。

1973年生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科卒業後、某IT企業に入社。シリコンバレー絶頂期には、米国の技術を日本にいち早く導入するというミッションのもと、いくつかのプロダクトを日本に導入。また、方法論を伴った形での技術導入の必要性にも着目し、米国コンサルタントから学び、訳書も手がける。その後、独自プロダクトの開発にも力を入れ、マーケティング、プリセールス、プロジェクトマネジメントを一任される。
2002年にCarriageWayConsultingを設立し、ビジネススキルと仕事術に関する講演や執筆活動を中心に活躍中。2万部を越す読者を持つメールマガジンを日刊(1日2回)発行している。共著には「SEライフVOL.1〜SEが28歳までに身につける28の力(技術評論社)」メディア掲載には、「会社を辞めずに簡単に出来る週末起業」、「行列のできるメルマガ作成入門」、「THE21」、「早朝起業」、「仕事とパソコン」など。
・情報処理技術者:プロジェクトマネージャ、システム監査
・米国PMI認定 PMP

▲ページのトップへ