Googleのエンジニア採用をめぐる“3つの誤解”
「GoogleにはPh.D.(博士号)を持っている人しか入れない」という噂がありますが、まったくの誤解です。学部卒や修士卒の方にも門戸は開いています。大切なのは、学歴や肩書きなどではなく、自分の得意分野でどれだけの能力を持っているかです。
いくら能力が高くても、論文を書いてそれを学術雑誌に載せるために励んでいるような人はGoogleには向いていないかもしれません。それよりも「インプリメント」、つまり実際にサービスやプロダクト、インフラなどを自分の手でクリエイトするのが好きだという人、また、それをユーザーが喜んで使っているのを見てモチベーションが高まる人などがフィットするでしょうね。
もう1つ誤解が多いのが、英語力。事実、2年前に東京にR&D(研究開発部門)ができた時には、世界中のエンジニアと直接、英語でやりとりをしなければならなかったので、高度な英語力が必要でした。その頃を第1ウェーブとすると、現在の第2、第3ウェーブの段階では、英語の学術論文を読める程度の力があれば、会話は入社してから徐々に慣れてもらえば問題ありません。「GoogleのR&Dに入るには英語がペラペラでないとダメ」というのは誤解です。
また、 Google のエンジニア職は、 R&D だけではありません。 R&D はGoogleの技術の根幹を担っているので、求職者からの注目も集まりやすいのですが、それ以外にも、Google検索を利用しているポータルサイトや携帯サイトの運営をサポートする「パートナー・サポート・オーガナイゼーション」に属するエンジニア職もあります。「Googleでエンジニアとして仕事をするのは非常に敷居が高い」というイメージをお持ちの方は、ぜひ認識を改めていただければと思います。
エンジニアは“エンジニア”としてキャリアアップ
Googleには非常にすぐれたエンジニアが集まってくるのは事実です。Googleに入社したら、例えばUnixを創ったような“有名人”と机を並べて仕事ができるでしょう。社内では、彼らによるさまざまなレクチャーも行われています。
“有名人”である技術者たちが、それまでの立場を離れてまでGoogleに入社する理由は、多くの場合、「自分がやりたいこと」をいつまでもできるから。日本のエンジニアのキャリアパスは、経験を積むにしたがって、徐々に現場の仕事から離れていく傾向があります。いわゆる管理職、つまり自分は手を動かさず、部下の仕事を「管理」する人になってしまう。
これに対して、Googleは現場主義を徹底しているので、エンジニアはエンジニアとして、プログラマーはプログラマーとして、専門分野を究めながらキャリアアップしてほしいと思っている会社です。もちろん、経験に応じて職位は上がっていきますが、マネジメントに転身して現場を離れることはありませんね。「やりたい仕事に没頭できる」ことは、エンジニアのやりがいにつながっていくと思います。