エンジニア的知の開拓 テクノマエストロへの道 第4回 世界をいち早く体験できる存在であるために

世界を動かすエンジニア出身の実力者が指南! スペシャリストとしてのシゴト術、キャリアパスの描き方などを参考に、今の“自分”の磨き方を探っていこう

株式会社ウインライト 代表取締役社長 藤本 勝寛氏

第4回 世界をいち早く体験できる存在であるために

株式会社ウインライト
代表取締役社長

藤本 勝寛

ハードウェアからソフトウェア、大手企業からフリーランス。ゲーム業界からIT業界、そして会社員から起業家へ。2003年に(株)ウインライトを設立。「オールラウンドコネクティング」をモットーに掲げ、モバイルのあらゆる分野においてネットワーク技術とエンターテインメントを取り入れ、5名で起業した会社も400名規模に成長。2011年には満を持して日本の文化のシンボル・秋葉原にオフィスを移転し、現在本格的なグローバル展開に取り組んでいる。

未来を先読みし、技術者としてモバイルの時代が来ると思い描いていた

私自身ハードウェアエンジニア経験者ですが、どこまで自分のスキルを伸ばせるか、どこまで通用するかを追及していったときに、私の思いが一企業で一技術者としてやっていく範囲を超えてしまった時期がありまして、自分で会社をつくりたいという思いに至りました。当時この人たちすごいなと思った技術者と共に創業したのがウインライトです。

おかげさまでモバイルインターネットに特化した会社として業界内外から注目していただいていますが、設立当初からPCで蓄えた技術・ノウハウをモバイル領域にどう落とし込んでいくかビジョンを持っていました。技術者はどのくらいの期間でどのくらいの人数が必要か、世の中のインフラがこうなるのは何年先だろうか、というようにジャストタイミングを逆算する“物差し”を持っているもので、このあたりに技術者としての経験が生かされていると思います。PCが先にブロードバンド化し、モバイルも同様に大容量、高速通信と進化し同じ轍を踏みましたが、この流れは必然であり、モバイルの時代が来ることは分かっていました。

ひとつの技術を追及するのではなく、いろんな技術を高いレベルで保ち両立させることにより他にない力を生むというのが当社の考え方です。新しいものをつくっていくことを楽しめるか否か。何かひとつをストイックに追及するのは簡単なのですが、2つを追及してうまくつなぎあわせるのは難しい。「オールラウンドコネクティング」というウインライトの精神は、PC、マルチキャリア、ガラケーとスマフォの壁をなくし、世界中の人に楽しんでもらうことに他なりません。

「エレメンタルナイツオンライン」とは?


◎「エレメンタルナイツオンライン」とは?

世界初のiPhone、Android、マルチキャリアで一緒に遊べる、ワールドワイド販売の多人数参加型フル3DオンラインRPG(MMORPG)。世界初のマルチキャリアの技術に加え、新たなプラットフォームと新要素を取り込んでより遊びやすく、より多くのユーザーとつながるように進化を遂げたタイトルです。中世ヨーロッパの世界観に近い剣と魔法のファンタジー世界が、プレイヤーを魅了します。


ただつくるだけでなく、お客様を喜ばせ、世の中を変えていきたい

技術者に期待するのは、ものを作るだけでなく、何のために、何を生み出していくのかを想像しながら開発すること。お客様に販売する窓口であるプロバイダーとして、すべてを開発し生の声を聞くこともできますし、技術と世の中に提供しているものがすべて一つの線でつながります。つまり、私たちが生み出すものは単なる技術の実現ではなく、お客様に喜ばれ、世の中を変えていくエンターテイメントなのです。

ですから、まだ見ぬ新しいもの、最先端技術を生み出したいという強い思いを持ち、仲間と共にアイデアを出し合うことが大切です。ないものをつくるのは苦しいですが、それを楽しめなければなりません。どうしても現場で目的を失ったり、自分が何をつくっているのかが見えなくなってしまうことはあるので、その際は商品やビジョンについてオープンに話すことを大切にしています。オフィスはワンフロアで、開発部隊と毎日話しています。私は4つ端末を持っていてゲームのテストなどもしていますが、技術的に足りなければ意見することもあります。

また、一個人としていろんなところで戦える人材になってほしいと思っています。ボクサーに例えるなら、パンチが強いだけではダメで、ガードもできてスタミナもあって試合運びがうまいからチャンピオンになれるのです。技術を持っていてそれをどう活用するかを考えられ、それを具体的に提案できる。それはつまり未来を先読みし、必要なものを理解できているということ。技術者として、経営視点を持つ者として、ユーザーとしてあらゆる観点から見ることで、トータルな技術力になると思っています。

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