エンジニア的知の開拓 テクノマエストロへの道 第4回 世界をいち早く体験できる存在であるために

世界を動かすエンジニア出身の実力者が指南! スペシャリストとしてのシゴト術、キャリアパスの描き方などを参考に、今の“自分”の磨き方を探っていこう

技術者であり、経営者であり、ユーザーでもある。これが新しいものを生み出すスタンス― 藤本勝寛

私たちは、今を「100年に一度とないチャンス」と捉えています

今年の夏には、世界初のiPhone、Android、ガラケーにもつながる、しかもワールドワイド販売のフル3DMMORPGをリリースしますが、これを実現できるのは、定額通信がなかった8年前からオンラインゲームをつくるなど、常に先読みをしていたからです。技術一辺倒ではなく、技術のあり方、変化の仕方に対応してきた結果として、真似のできない商品・サービスがあると自負しています。

グローバル展開に関しても、単純に既存タイトルを翻訳するのではなく、何が何を生み出すのかにこだわっています。世界は知らないことだらけですから、海外にコンテンツを持って行ったときに現地の市場や技術と比べてどうなんだろうという部分を検証し、その結果を持ち帰りフィードバックしています。ただ、やはり制作者自身が行かないとわからないので、今後はどんどん開発チームに行ってもらいたいですね。「百聞は一見にしかず。次は君らが行くんだよ」とクリエイターに話しています。

インターネットが普及したときのように、モバイルの普及により人の生活に産業革命的な変化が起こっています。私は、今を100年に一度とないチャンスだと思っています。世界共通のプラットフォームのなかで日本の技術をどんどん発信していくことができ、しかもこんなにも世界を近くに感じ、いち早く世界を体験し、成果と共に成長していけるというのはこの業界特有のものです。


ゲーム・アニメ・漫画文化の聖地“アキバ”から世界へ

このようにグローバル展開を進めていく中で「秋葉原」に本社があることには意味があります。それは会社設立当初より構想がありました。技術者が集まるゲーム・アニメ・漫画文化の聖地でどうビジネスを広げていくかをテーマに、世界に向けて日本の文化を発信していく拠点として最も適した場所だったからです。

現状、海外のユーザーはまだ国内を上回るには至っていませんが、たとえばあるタイトルでは予想していなかった国で一番プレイされていたり、英語対応をしたものの一番買われている国は英語圏以外だったりという発見がありました。じゃあ、ここの国はこうしよう、グローバルなコミュニケーションはただ英語を覚えることではないのだと、日々様々な気づきが得られます。「まさかこんな仕事をするとは思っていなかった」ということを、1週間後にはしているといったことも日常茶飯事です。その意味で、当社はこれまでの働き方の常識、会社とは技術とはこういうものだという価値観を変えられるダイナミックな現場と言えるでしょう。これは財産です。ぜひ技術者の方々は、世界を知る体験をしたり、まだ見ぬ未来に思いを馳せることに夢中になってください。

仕事は、寝る時間以外の人生の大部分を占めるもの。せっかく日々ものづくりに携われるのですから、それを楽しまなければもったいないですよね。ただストイックに朝から晩まで働くのではなく、「自分がつくっているもの」と「つくっていること」を楽しみながら働きましょう。楽しまなければいいものはつくれません。だって、私たちは世の人々に楽しんでもらうものをつくっているのですから。

ただストイックに仕事をするのではなく、自分の技術を追求することを人生と共に楽しむのが大切です。

ソーシャルブックマークに登録 このページをYahoo!ブックマークに登録 このページをdel.icio.usに追加

▲ページのトップへ