転職失敗談2
転職の自信
3度の転職で、希望する仕事も待遇も手に入れてきたHさん。30歳をこえて4度目の転職にチャレンジすることに。的確な転職活動が実を結んで、早々に内定を勝ち取るのだが……。(→後編はこちら
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転職のベテラン
Hさんは二十代の半ば頃から転職を意識しはじめ、常に情報を収集して「よいところがあれば…」とアンテナを張り続けている人物。
 最初の転職は26歳の時。教育産業の仕事から、興味のあった流通系の企業に転職。その後待遇面等を考慮して、同業種で2度転職。合計3度の転職を経て、現在30歳を過ぎたところで、また転職を考えるようになっていました。
 過去二回の経験に沿って、「今までのように」転職活動を開始したHさん。たしかにかつての経験が生きて、情報収集、応募先の選び方、履歴書の書き方、アピールの仕方など、実に的確です。
 その甲斐あってか、活動開始早々に、ある企業から内定を得ることが出来ました。
 しかしHさんの目にこの企業は魅力的には映らなかったようです。
 「地元密着型っていうのかな、取引企業も小さいところがメインなので、細々した仕事が増えそうで……給料や待遇は希望を尊重するとは言ってくれるんですが、逆に『そんなになり手のない仕事なのか』と疑ってかかる気持ちも出てきて……なんかピンとこないんです」
 結局、Hさんはここが嫌という大きな決め手が無いまま内定を辞退し、転職活動を続けることにしました。
連勝ストップ?
辞退したとはいえ、内定をひとつ手にしたということは、幸先のいいスタートです。さらに上をめざし、自信をもってHさんは企業へのアプローチを続けました。
 ところが、その後1〜2社、それもあまり気乗りしない企業から内定をもらえたのを最後に、Hさんの転職活動は思うように進まなくなってしまったのです。
 特にこの会社こそ!と思い込んだ時ほど結果は振るわず、時には書類選考の段階で落ちてしまうことも。
 「どうして?何が悪いんだろう?」
 転職にはある種の自信があったHさんだけに、その驚きとショックは大変なものでした。思わぬ壁にぶつかった気分です。
 より自分の長所をアピールできるよう、履歴書の書き方を変えてみたり、メールの書き方をもう一度チェックしてみたり。また応募する企業も絞り込まず、幅をひろげてまず問い合わせてみたりと、いろいろ戦略を変えてみますが、力めば力むほど、焦れば焦るほど、結果には結びつかない日々が続きます。

(→後編に続く)

pen2 自信と力みが仇になったのか、転職活動は空回りが続き、Hさんは次第に自信を失ってしまう……。次回、後編へ続く。
・…→ Text & Illustration 山本ちず
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