転職失敗談2
休み明けに弱い男
なぜか連休明けも会社を休んでしまうことが多いKさん。社会人として職場でありがたくない評判をいただいてしまうが、それが転職活動ではかえって……。(→後編はこちら
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土日も休ませるな
旅行が趣味と言う会社員のKさんには、ある奇妙な法則がありました。それは3連休以上の長期休暇を取った場合、連休明けすんなり会社に出られたためしがないのです。
 まず、入社1年目のゴールデンウィーク。学生気分を思い出して夜遊びや飲み会を繰り返し、泥酔したあげく風邪をこじらせてしまいます。当時の上司にも散々
「自己管理がなっていない!」
 と叱られながら休暇を延長するハメに。これが伝説の始まりでした。
 2年目のゴールデンウィーク。連休最終日に祖父が亡くなり、慶弔休暇。
 3年目の夏休み。友人と出かけたボーリングで玉を取り落とし足の指を骨折。3回目ともなれば周囲の視線も痛く感じはじめます。
そして今年のゴールデンウィーク。飛び石連休の後半に旅行の予定をギュウギュウに押し込んだため、3日目の夜に疲労でダウン。さすがにこの時は、何が何でも休めないと這って会社に出たものの、胃腸の調子が悪く半日とデスクに座っていられず早退。そして翌日に病欠となりました。
 そんなわけで、Kさんのとりわけ連休明けの評判はイマイチ。不幸な偶然が重なったこともありますが、トータルで社会人としての自己管理能力を追求する人もいて、繁忙期には冗談にせよ
「K君には土日の休みも取らせるな。月曜日まで休むから」
とまで言われてしまうようになったのです。
ありがたくない評判
社内の評判が理由というわけではありませんが、Kさんも仕事上のことで転職を考えるようになりました。
 在職のまま転職活動をする時、頭を悩ませるのは面接時間の捻出。Kさんの職場はなにかと忙しく、平日私事で休暇を申請しにくい状況。それでなくとも連休あけにはとかく休みがちなKさんはさらに言い出しにくいのです。
そんな時ふと気付いたのが、
「連休明けは必ず休む」
といわれたKさんのありがたくない評判。これを逆手にとって、連休明けに“病欠”すれば「またいつもの手」として、疑われずに時間をつくることができます。
そのためにはどうしても連休明けに面接をしてもらわなければなりません。しかし休み明けはどこの会社もバタバタして落ち着かないもの。応募先の企業と日程で折り合いが付かず、また連休に合わせて面接していたのでは転職活動もはかどらないことから、結局、土日明けの月曜日に面接の約束をとりつけました。
 これで「土日の休みも取らせるな」という上司の冗談が本気になりそうだと、Kさんは苦笑しながら、面接に向かったのでした。

(→後編に続く)

pen2 評判を逆手にとり面接へ出かけたKさん。しかし面接で思わぬ質問をされてしまい……。次回、後編へ続く。
・…→ Text & Illustration 山本ちず
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