海外キャリアの歩き方
世界各国で頑張る日本人ビジネスパーソンのキャリアリポートをお届け。文化も慣習も違う海外で働く人々のパワーを感じ、アナタのシゴトに生かそう! 第11回 オーストラリア連邦 鈴木容美さん

オーストラリア連邦毎日起床は午前3時
5年目に突入したバルーンガイド

 大学では、教育学部に在籍していたものの、将来のやりたいことをはっきり、きめることができなかった鈴木容美さん。在学中に行ったイギリス旅行をきっかけに海外へ興味を持ち始めた。

「卒業時にみんなが就職活動をする中、私は、ワーキングホリデーに行くための資金集めをしていました。行き先もオーストラリアに決め、国柄仕事をさがせる観光業に定め準備をはじめました」

 小、中、高校とずっと陸上部で走り続けてきた。そこで培ってきた持ち前の行動力でやりがいを探しが始まる。

「ワーキングホリデーも6週間のパース滞在から、オーストラリア北部ダーウィンを周ってケアンズに行く人なんて、あまりいませんよね」

 2001年8月中旬、ケアンズに到着。すぐに「熱気球(バルーン)ツアーガイド」の募集をみつける。バルーンツアーとは、ケアンズ西部で熱帯雨林や野生動物を熱気球に乗って臨む、早朝出発にもかかわらず、大変人気のあるツアーである。「これだ、この仕事だ」と思いすぐに応募。早速採用され、研修後、ガイドとしての日々が始まった。

「バルーンガイドは、飛んでいるバルーンを追うバスや次のフライトを待つバスの中でツアーの説明をします。バルーンには乗らないんです」と意外な答えが返ってきた。

「主な仕事は当日のバルーンフライトの確認、お客様の送迎、ツアー内容の説明、バルーンフライトの準備など、お客様をホテルまで送り届けるまで忙しいですね」。早朝ツアーのため、毎朝起きるのは3時。出勤の早さにもかかわらず、太陽のような明るい笑顔が絶えない。
鈴木容美さん
PROFILE

レージングサンダー
バルーンガイド

鈴木容美さん(27歳)

1979年、静岡県富士市出身。現在ケアンズ滞在、5年目。大学生のときに行ったイギリス旅行がきっかけとなり、海外へ興味を持ち始める。卒業後、やりがいのある仕事を探しに、オーストラリアへワーキングホリデーに行くことを決意。ケアンズで熱気球ツアーガイドに遭遇し、2002年6月にレージングサンダー社に入社。同社のホームページで日記も読める

日の出

毎日、起きる時間は午前3時。
夜9時には就寝しているという

「やはり観光業。お客様の反応が自分に返ってくるときが一番やりがいを感じます。20人乗りの大きなバルーンに感動するお客様、バルーンに乗った感動を直接伝えてくれるお客様もいます。また、体験してみないとわからないこのツアー。お客様が自分たちでバルーンを片付けることも含まれていて、案外これを楽しんでいるお客様は多いんですよ」

 だが、客はいい人ばかりとは限らない。そんなとき、鈴木さんの明るい性格が生きる。

「気分を害するお客様もいて、そのお客様と地元スタッフとの間で板ばさみになって困ることもあります。状況によっては、自分もスタッフに言い返したりしていますよ。『郷に入れば、郷に従え』。言うことは言わないと(笑)」

 バルーンガイドをはじめて5年、「これからも観光業に携わっていきたい」と語る鈴木さん。やりがいをもちながら、将来のキャリアを見据えている。

「この仕事を続ける傍ら、ツアーデスクや留学センターなど、ケアンズを紹介できるような観光業も新たに探していきたいですね」

取材・文/星 美奈子

ここが困った海外生活

 地元オーストラリア人は、フレンドリー。でも結構気分屋でもあるんですよ。仕事でも感情の起伏が激しくて、すぐに態度に出る人もたくさんいます。待ち合わせに遅刻しても平気な顔をしていることに最初は戸惑いました。でも、そこで言い返してケンカなんて始まるとみんな冷静でなくなってくる。そしてめったに謝る人なんていない。謝るほどのことじゃないと思っているのか、すぐに謝るなと教えられているのか……。こっちまで冷静でいられなくなってきますよ。でもね、結局最後は「No worry, mate (気にするなよ)」。この両面性に対応できるかどうかが、オーストラリアでのひとつの壁のような気がしますね。
これに慣れればあなたもオージー!?

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